2009年3月中間決算は4%増益、OEM事業の健闘により予想利益を上方修正
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00551 | 裕元工業(集団)(ユーユエン・インダストリアル) |
17.24 HKD (06/22現在) |
株価 企業情報 チャート |
裕元工業が発表した2009年3月中間決算は、純利益が前年同期比4%増の2億1770万米ドルだった。資産評価損益を除いたコア利益は同2.2%減の2億米ドル。
56%を出資する子会社、宝勝国際の貢献を除く靴のOEM(相手先ブランド生産)事業の純利益は推定で同9.4%増の1億9500万米ドル。ブランド各社への販売が伸び悩み、同事業の売上高は同5.8%増にとどまった。靴底、パーツ、その他を除いた、スポーツシューズ、カジュアルシューズ、スポーツサンダルの売上高はそれぞれ前年同期比で6%、19%、44%増えている。スポーツシューズの売上比率は57.4%から55.6%に低下したが、粗利益率、営業利益率はそれぞれ1.3ポイント、0.4ポイント拡大。BOCIは同事業が市場シェアを伸ばし、材料費下落の恩恵を受けたとみている。
同社は前年同期と同じ1株当たり0.34HKドルの中間配当を実施する方針。2009年3月末時点で、同社には6億6400万米ドルの手持ち現金があり、純負債資本比率は18%。
BOCIは同社の2009年9月本決算の増収達成を楽観視。アディダスおよびナイキからの受注が2008年12月末および2009年2月末時点で前年同期比マイナスだったにもかかわらず、中間期にOEM事業の売上高を伸ばしたことを評価している。ただ、アディダスからの受注は通年でも1ケタ台のマイナスとなる見通し。売上高の月間動向は、3月が前年同月比3.4%減、4月が同1.4%減、5月が同1.9%減。BOCIは下期の事業環境はより厳しいとみているが、上期の増収とここ数カ月の若干の回復により、通年でほぼ前年並みを維持することは可能だと判断。これを踏まえてOEM事業の2009年予想増収率を前年比12%減から横ばいに引き上げ、総売上高を5%減から4%増に上方修正した。2010-11年の増収率予想に関しては、09年の引き上げに伴い8%増から6-7%増に引き下げた。
BOCIは同社の2009年予想売上高の引き上げとOEM事業の粗利益率の改善を考慮し、2009-11年予想EPSを6.4%、7.4%、5.8%それぞれ上方修正。株価の先行きについては慎重から強気の見方に引き上げている。
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