先週の日経平均は、1週間で67円下がり、14,096円となりました。先週前半(13日火曜日)には、割安と見た国内投資家の押し目買いで14,425円まで上昇しましたが、週後半にはNYダウの調整を嫌気して、再び14,000円近辺まで売り込まれました。

(1)テクニカル分析では14,000円割れの可能性が出ている

日経平均は、今年の1月以降、上値抵抗線が下がってくる中で、下値支持線はまったく上昇していません。上値抵抗線と下値支持線の間隔が狭くなってきているので、もう一度、14,000円割れを試す可能性が出ています。

日経平均の年初来の動き

目先、心配される弱材料は、以下の通りです。

  • 米長期金利低下で、短期的に、円高が進みやすいこと

米景気好調にもかかわらずアメリカの長期金利が下がってきたため、短期的にはドル安(円高)が進みやすくなっています。

アメリカの10年国債利回り推移

  • 3月期決算企業の新年度業績予想が低いこと

ほぼ決算発表が出そろいました。全産業ベース(金融含む)の2015年3月期の経常利益が微減益となる予想です。

(2)日経平均14,000円前後は買い場との判断を継続

14,000円を割る可能性はあるものの、14,000円を大きく割れて下がっていくとは考えていません。

私は、現在の割安な水準で、日本株を積極的に買い増しすべきと考えています。理由は以下の通りです。

  • 2014年は国内景気の回復が続くと予想
  • 2015年3月期の全産業ベース経常利益は10~15%の増益を予想
  • 日本株が割安であること(日経平均の予想PERは14倍)