先週末(4日)のNYダウは、159ドル安の16,412ドル。3月の雇用統計発表で、米景気好調の見方が再確認され、これを好感してNYダウは一旦最高値を更新しました。しかし、その後、利益確定売りに押されました。

(1)日経平均は週初、下がって始まる見込み

NYダウの下落を受けて、週初の日経平均は下げて始まる可能性が高いと思います。ただ、下げたところは買い場と考えます。米景気復調でドル高(円安)が進んだことに加え、新興国株が全般に上昇に転じていることが、日本株にとって追い風となります。

(2)米景気の復調を確認

大雪の影響で1~2月に停滞した米景気も、春になると復調が鮮明となってきました。先週、発表された3月の景気指標はいずれも「米景気健在」を印象づけるものでした(グラフA・B・C)。

(グラフA)3月ISM製造業/非製造業景況感指数はともに改善、好不況の判断の分かれ目50を越えており好調。

(グラフB)3月雇用統計で注目の非農業者部門雇用者数は、19.2万人増と好調。1月・2月の増加数もそれぞれ1.5万人、2.2万人上方修正。

(グラフC)3月の失業率は2月比横ばい、長期的な改善傾向続く

(3)日本株は出遅れ

以下の表Dでわかる通り、日本株は、世界各国の株と比較して大きく出遅れています。今後、出遅れを取り戻す形で上昇が続くでしょう。

(表D)主要国の株価指数の年初来騰落率

国名 指数 騰落率
インドネシア ジャカルタ総合 +13.7%
インド SENSEX +5.6%
ドイツ DAX +1.5%
ブラジル ボベスパ ▲0.8%
アメリカ NYダウ ▲1.0%
中国 上海総合 ▲2.7%
日本 日経平均 ▲7.5%
ロシア RTS ▲14.5%