ポンドショートはやや調整入るも、依然高水準。

IMMポジション推移

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ユーロ:

ユーロのネットショート枚数は、前週比13.1%増加して92,630枚になりました。
ショートポジションは4週間で縮小後、2週連続で増加。
内訳は、ユーロ売り持ち枚数は変わらなかった一方で・(前週比プラス4.5%)、ユーロ買い持ち枚数は前週比マイナス10.1%に縮小。

ECBが、9月8日の会合で、資産買入れの期限を延長するという見方が出ていました。QEの延長は、QEの拡大と同じ意味であるため、ユーロ先安観が強まり、ロングポジションの処分が進んだようです。
 

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豪ドル:

豪ドルのネットロング枚数は、前週比8.5%減少して38,959枚になりました。
ロングポジションは2週連続の縮小。
内訳は、豪ドル買い持ち枚数が前週比マイナス6.0%、豪ドル売り持ち枚数は前週比マイナス2.2%。

今回のレポートは、RBA会合日(6日)が含まれています。RBAは、政策金利を1.5%に据え置くことを決定。最近の豪経済指標は堅調で、RBAが利下げを急ぐ理由はなく、金利据え置きは予想通りの結果でした。IMMのロングポジションが減った理由は、イベント通過による利食い売りによるものと考えられます。金利差を背景とする豪ドルの需要は強く、今後も買いが集まると予想されます。
 

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ポンド:

ポンドのネットショート枚数は前週比2.7%減少して、89,969枚になりました。
ショートポジションは2週連続の縮小。
内訳は、ポンド買い持ち枚数は前週比マイナス2.2%、ポンド売り持ち枚数も前週比マイナス2.6%

英国では最近の指標が上向いており、景気不安が後退しています。現在のIMMのポジションがそうであるように、ブレグジット以降マーケットがこぞってポンドショートをつくって保有している状況です。ポンドの反発で損切りが執行され買戻しがさらにポンドを押し上げるような、踏み上げ相場がやってくるかもしれません。
 

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