円のネットロング、前週比プラス7.7%

IMMポジション推移

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円:

CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による8月23日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネットロング枚数は、前週比7.7%増加して60,316枚になりました。円ロングポジションは4週連続で増えています。

この週は、冴えない米小売売上高がFRB利上げ後退を予感させ、ドル売り優勢の相場になりました。16日には国民投票日以来の水準となる99.53円まで円高が進みましたが、ダドリー・NY連銀総裁の「9月の利上げの可能性はある」との見解を示したことが反転のきっかけとなって、101円台前半まで回復しました。

17日に公表されたFOMC議事録から、一部の委員は早期利上げを主張していたものの、多くはより慎重で、インフレ率が2%に近づく確証が得られるまで利上げを待つべきとの意見で一致していたことがわかりました。議事録にタカ派的内容を期待していたマーケットにとっては拍子抜けとなって、ドル円は再び下落に転じると、再び100円を割り99.63円までドル安・円高が進みました。
 

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