円ロング、2週連続で増加
IMMポジション推移
円:円ロング約17%増加
CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による8月9日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネットロング枚数は、前週比17.1%増加して48,831枚になりました。円ロングポジションは2週連続で増えています。
内訳は、円買い越し(円ロング)枚数は前週比プラス13.2%、円売り越し(円ショート)枚数はプラス8.6%でした。
この週は円高が進みました。
政府が2日に事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定した直後から円は全面高の展開になり、ドル円は102円台後半から当日のうちに100.68円まで急落。経済対対策は、円安というテーマにおいては旬を過ぎ、いわば材料出尽くしの売りが出ました。財政面でのバックアップに関して日銀の態度がつれなかったことが大きかったようです。
政府や日銀はこの7ヵ月間、マイナス金利導入に口先介入、大型経済対策から果てはヘリコプターマネー論議まであらゆる策を講じてきましたが、円高を阻止するという意味では全て失敗に終わっています。残るは実弾介入という実力行使しかありませんが、それを国際社会が認めることはないでしょう。
IMM円ポジションの動きは、7月の円安は一時的で、再び円高トレンドが始まったことを示しています。
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