ポンド、ユーロはショート積み増し。
IMMポジション推移
ユーロ:ネットショートは前週比14%増。
ユーロのネットショート枚数は、前週比14%増加して99,891枚になりました。ショートポジションは5週連続で増えています。
英国民投票直後のショックがおさまり、しだいに冷静になるにつれて欧州ではEUを離脱する英国よりも、それを引き起こしたEUの官僚主義に強い批判が集まっています。いずれにしても、ユーロにとっての明るい材料は、経済的にも政治的にも今のところ見当たらず、ユーロショートの方針はしばらく続くと考えます。
豪ドル:ネットロングは106.2%増加。
豪ドルのネットロング枚数は、前週比106.2%増加して33,431枚になりました。急ピッチでロングが積み上がっています。
英国のEU離脱決定が欧州の金融緩和を加速させ、一方で、米利上げ時期が後退しているなかで金利の比較優位性から豪ドルが買われています。豪ドル高には、欧米経済に対する悲観が多分に織り込まれていると考えてよいでしょう。反面、欧州景気が意外に底堅い、あるいは米利上げ確率が高まるといった材料でこの流れが一気に逆転するとことも考えられます。
ポンド:ネットショートは23.8%増加。
ポンドのネットショート枚数は、前週比23.8%増加して、74,386枚になりました。英国EU離脱が国民投票で決定して以来、ショートポジションは3週連続で増加し続けています。
EUを離脱することで蒙る経済的デメリットはもちろんのこと、そこに至るまでの複雑なプロセスのことを考えると、中長期的にはポンドのショートこそが真っ当なポジションといえます。しかし短期期には、例えばスコットランドが明日にでも独立するといったような、過剰ともいえる悲観が抜け落ちることによって、ポンドが買い戻されることも考えられます。
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