円先高観に戻る
IMMポジション推移
円:前週比3割増し
CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による6月14日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネットロング枚数は、前週比30%とさらに枚数を積み上げて55,690枚になりました。
5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+3.8万人と市場予想の16万人を大きく下回り、さらに前月分も下方修正されました。結果を受けてイエレン議長は、「失望と懸念」を示したものの、「単月の結果で判断しない」とも述べました。とはいえ、先月末時点の「今後数ヵ月以内の利上げが妥当」との立場からは後退したのと印象を与えました。サプライズを嫌いマーケットとの対話を重視するイエレン議長がFOMCを直前に控えて利上げを明示しなかったこと自体、6月利上げなしとの明らかなメッセージだったのです。
米利上げ期待が剥げ落ちた今、円ショートを持つ状況にないことは明らかで、内訳をみても、円買い越し(円ロング)枚数が約14%増、一方円売り越し(円ショート)枚数は約13%減になっています。
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