円ショートをつくる動き。値頃感から。

IMMポジション推移

051801

CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による5月10日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネット・ロングポジションは、前週比4.0%減少して+59,047枚になりました。
過去最高水準となる71,870枚まで積み上がった後、3週連続で枚数が減っています。内訳では円買い越し(円ロング)枚数は前週比プラス3.8%に微増の一方、円売り越し(円ショート)枚数は前週比プラス23.8%へ拡大。円ショートを増やす動きが見られます。

1年半ぶりとなる105円台まで円高が進んだことで値頃感が出たことが大きなと思われます。
実際、ドル円はその後2日間で107円まで急反発しています。ただし、円高トレンドが終わったと考えているわけではなく、より良いレベルで再び円ロング(ドルショート)を作り直そうとしているでしょう。

051802