円ロング枚数、再び増加へ
IMMポジション推移
CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による3月22日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネット・ロングポジションは、前週比17.3%増加して+53,346枚になりました。
その前の3月15日の週は、すでに歴史的高水準まで円ロングが積み上がっていたこともあって利食いが出やすい状況でもあったため、FOMCに備えたポジション調整で、円ロング枚数は3割弱減っていました。
FOMCが3月の利上げを見送ったことは市場の想定内でしたが、ドットチャートが利上げ軌道の予想を、年内100bpsから50bpsへ下方修正したことでドル円は急落。FOMC翌日の3月18日には、2014年10月以来となる110.66円までドル安・円高が進みました。それに呼応して、円ポジションも再び増加をはじめました。
内訳をみると、円買い越し(円ロング)枚数は前週比プラス4.3%、一方円売り越し(円ショート)枚数は前週比マイナス13.2%になっています。円安を期待して新規円ショートをつくったものの、早々にあきらめたことがわかります。
IMM円チャート
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