円ロングは行き過ぎか?

IMMポジション推移

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CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による3月8日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネット・ロングポジションは、前週比約7.9%増加して+64,333枚になりました。

円ロングポジションは5週連続の増加で、枚数は過去最大の水準まで積みあがっています。年初から円高が急激に進んだとはいえ、まだしっかり3ケタ台を維持している状況で、この円ロングの水準はやや行き過ぎの感もあります。

内訳をみると、円売り越し(円ショート)枚数は前週比マイナス12.0%、一方円買い越し(円ロング)枚数は前週比マイナス0.2 %でした。円ロングが増えているというよりも、円ショートから降りるトレーダーが増えた結果、ネットで円ロング枚数が増えたように見えるのです。なお、円ショートのグロス残高は2012年10月19日の水準まで減っています。

円高相場観(先高感)がことさら強まっているわけではありませんが、円安相場観(先安感)を持つトレーダーは日々減っているということです。120円はますます遠くなったように思えます。

IMM円ポジション

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ピボット分析:今日の中心レンジは113.27-114.28

3月15日ピボット表

ピボットとは、前日の値動きをもとに、今日のサポートやレジスタンスを計算するテクニカル指標です。海外では多くのトレーダーがデイトレードのエントリーやエグジットレベルとして活用しています。

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