「マイナス金利」が円高を加速させた?
「マイナス金利 = 円高」の連想をつくってしまった日銀
日銀が株安と円高対策として「マイナス金利」導入を決定したのは1月29日。
その後何が起きたかは明らかです。
ドル円の動きをチャートで振り返ってみると、今年は120.47円から始まり、一時115.96円まで下がったものの、1月29日には118.40円まで回復していました。年初から「マイナス金利」発表までの20営業日で2円程度の円高にしかなっていなかったことになります。
ところが、「マイナス金利」の円安効果は121.69円で終わり、あとは110.97円まで、たったの9営業日で約10.72円も急激に円高が進んだのです。
この急落の原因が「マイナス金利」だとは断定できません。しかし、「マイナス金利」がなければ、もっと円高が進んでいたと納得するのは無理な話です。
さらに問題なのは、「株高 = 円安」のように、「マイナス金利 = 円高」の連想を作ってしまったことです。今後日銀が「マイナス金利」を実施するたびに、ドル円は、円安ではなく円高方向へ動くリスクが高くなってしまいました
日銀が、今後新たな追加緩和を導入するにしても、まずは「マイナス金利」と今回の円高、株安との因果関係について分析と十分な説明が必要です。「マイナス金利」が金融機関や国民生活に負担を押しつけるわけですから、効果がなかっただけではすまされません。
ピボット分析: 今日のレンジは 113.66 - 115.12
ドル円PIVOT=114.20 RES1=115.12 SUP1=112.73
ピボットとは、前日の値動きをもとに、今日のサポートやレジスタンスを計算するテクニカル指標です。海外では多くのトレーダーがデイトレードのエントリーやエグジットレベルとして活用しています。
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