前回はパンと円の関係でパンが100円から200円に値上がりした場合に、円の購買力が低下した、円の価値が値下がりしたという話をしました。パンが値上がりし物価が上がり、円の価値が下がったとことを円安になったとは言いません。これはインフレになったと言います。

つまり、インフレとは、モノの値段が上がるという側面だけではなく、円の価値が下がることも意味します。逆にパンの値下がり、物価安は、円の価値が値上がりしたことになります。いわゆるデフレのことです。このように円という通貨の面から見た考え方は極めて重要な考え方ですので覚えておいて下さい。

インフレは、通貨の価値が下がるため、つまり、財産の価値が下がるため嫌われています。安倍政権のアベノミクスはデフレ脱却が政策目標であることはいいことですが、財政規律に失敗し、コントロールできないインフレになると大変なことになります。

インフレは、インフレーションInflation)のこと。

デフレは、 デフレーション Deflation)のこと。

インフレ = モノの値段が上がり、円(通貨)の価値が下がること。

デフレ  = モノの値段が下がり、円(通貨)の価値が上がること。