金相場はほぼ横ばいでの推移。株価が安定する兆しを見せている一方で、金は下げ渋っている印象が強い。英国のEU離脱決定を受けて、投資家の金志向は強まっていると見られ、この流れは今後も続くだろう。

またカーニーBOE総裁が、夏にかけて一段の刺激策が必要になる可能性があるとの見方を示し、ポンド安が進行しているが、これがポンド建て金相場を大きく押し上げており、金相場の下支え要因になっているようである。金市場を取り巻く環境はますますポジティブになっていると言えよう。

世界的に金利が低水準にある中、「金の時代」が来ていることをよく理解しておくことが肝要であろう。クレディ・スイスは金価格見通しを上方修正している。今年下期は8%引き上げ1,413ドル、来年は10%引き上げ1,450ドルとした。また今年の平均価格は4%引き上げ1,317ドルとしている。

またこの日は銀やプラチナ、パラジウムも上昇。貴金属は非常に強い動きになっている。

非鉄は堅調。銅やニッケル、鉛、亜鉛が4日続伸し、アルミは3日続伸だった。英国民投票でEU離脱が決まった以降、非鉄相場も強さが際立っている印象である。

亜鉛は供給不足懸念などを背景に買われており、昨年7月中旬以来の高値を付けている。本日は6月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)の発表があり、この内容次第ではさらに上値を追う可能性もあろう。

基本的に上昇基調に転換しており、目先はこの流れが続くかを確認することになるだろう。

原油は反落した。世界的な需給緩和観測や利益確定売りが背景にあるようだ。カナダでの森林火災やナイジェリアでの石油施設襲撃により停止に追い込まれていた両国の原油生産が回復し、産油量が増加しているとの報道が圧迫しているようである。またユーロの下落もドル建て原油相場を圧迫している模様。50ドルを超えられなかったことも材料視されている可能性がある。

ナイジェリア国営石油会社によると、ナイジェリアの産油量は日量約190万バレルに回復している模様。デルタ地域で新たなパイプラインへの攻撃がなかったことなどが背景という。

また、OPEC加盟国の6月の産油量は日量3,282万バレルと、前月の3,257万バレルから増加。6月の産油量は、97年以降で過去最高になったもようである。石油関連施設への襲撃を受けたナイジェリアの産油量が回復したことや、イランを含む湾岸諸国の増産が背景とみられており、今後は供給過剰感が再び上値を抑える可能性がある。

湾岸諸国は引き続き市場シェアの確保を重視していることが浮き彫りになっており、この動きには注意が必要であろう。米国の産油量は伸び悩んでいるが、世界的に再び増産傾向が顕著になれば、当面は50ドルが重いとの判断になり、これが原油相場を抑制する可能性が高いだろう。また欧州通貨安も圧迫要因になるため注意が必要である。