昨日(2017年05月31日)の動向

米ドル/円はこの日も頭が重く、高値は東京時間の111.21円止まり。NY時間には再び売られて2週間ぶりの安値となる110.47円をつけました。米ドル/円が112円台にいたのは先週24日が最後で、高値は5営業日連続で切り下がっている状況。ただ、大きく崩れることはなく、終値は110.787円(前日比-0.465円)でした。

東京時間早朝、ポンドが急落。調査会社YouGovが、英国総選挙でメイ首相の与党・保守党が過半数議席を確保できない可能性があると報じたためで、ポンド/ドルは1.28ドル後半から急速に下げ足を強め、欧州時間には、今月の安値となる1.2768ドルまで大きく下げました。ところが、欧州時間に別の世論調査による保守党リードの調査結果が出ると、一転1.29205ドルまで買い戻されて当日高値をつけました。ポンド/円もこの動きで、5月の安値となる141.48円まで下げたあと142.91円まで反発。しかしドル円の下げがネックとなって、143円台には届きませんでした。これから6月8日の選挙までの間は、1年前の英国民投票やフランス大統領選の時と同じように、ニュースに振らされる相場が続くと思われます。

ユーロ/ドルは、東京時間午後に1.1164ドルまで下げた後、欧州時間になって急上昇して、23日につけた年初来高値に接近する1.1252ドルまで上昇しました。

ドラギ総裁が懸念した通り、この日発表の欧州HICPは予想を下回る結果となりましたが、ECBが出口戦略に向かって進んでいるというマーケットの期待は変わらず。前日のユーロ下落の理由となった、ギリシャのデフォルト懸念やイタリア総選挙はこの日は話題になりませんでした。FOMCがここにきて利上げに慎重になっていることも、積極的な買い材料とまではいかなくとも、ユーロ押し目買いの理由になったようです。

2017年05月31日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 110.808 111.213 110.476 110.752
ユーロ/円 123.976 124.513 123.717 124.495
豪ドル/円 82.742 82.951 82.107 82.290

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年06月01日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは111.95円(2017年05月25日高値圏)、サポートは 110.20円(2017年05月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 111.95 112.15 110.20 109.55

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは124.65円(2017年05月29日高値圏)、サポートは 123.15円(2017年05月30日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1270ドル(2017年05月23日高値圏)、サポートは 1.1095ドル(2017年05月19日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 124.65 125.45 123.15 122.30

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは83.90円(2017年05月25日高値圏)、サポートは 81.75円(2017年05月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.90 84.05 81.75 81.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2017年06月01日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年06月01日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:55 (独) 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 59.4 59.4
★★ 17:00 (欧) 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 57.0 57.0
★★ 17:30 (英) 5月製造業購買担当者景気指数(PMI) 56.5 57.3
★★★ 21:15 (米) 5月ADP雇用統計(前月比) 18.0万人 17.7万人
★★★ 23:00 (米) 5月ISM製造業景況指数 54.6 54.8
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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