図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

続くドル高、115円半ばに(2016年12月12日(月)掲載分より)

ドル高止まらず。先週金曜日はとうとう115円を越えて115.40近くの今年2月以来の円安・ドル高レベルまで上昇して終わりました。ゴールドはそれを受けて1,160ドルまで下げて終わりましたが、これまでどおり、素直にドル高に反応した動きなので円建てのゴールドは4,300円から微動だにせず。ほんとに今はドルの動きだけに反応して動いている感じです。ドルインデックスは101.57と再び15年来の高値に近づいてきています。とにかくこのドル一極集中。これが続く限り、ドル建ての貴金属にはきびしい状況が続きます。

今週は13-14 とFOMCです。政策金利発表は日本時間で15日の朝4時。議長記者会見は4時半です。0.25%金利上げは折込済み。もし0.5%なんてことになるとさらにドルが買われ、ゴールドは売られる可能性。逆にもし上げないとなると(そんなことはないのでしょうが、BrexitやTrumpショックを考えると可能性がないわけではないですよね。)、逆に激しいドル売り・ゴールド買いとなるでしょうね。

日米の金利差を見てみると、当然ながら急拡大しています。ちょうど一年前はドル円は120円台でした。そして日米の金利差は今よりも狭かったのです。ということは、この金利差はドル円が120を超える円安になって当然ということになりますね。ちょっと注意したいファンダメンタルです。

CFTC Commitment of Traders Report as of 06 Dec 2016(2016年12月12日(月)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

497から460トンへ投資家ロングは減少。投資家のゴールド離れはまだ続いています。

動意薄(2016年12月9日(金)掲載分より)

動きませんね。ドル建てゴールド、ドル円、円建てゴールド、いずれも。円建てゴールドに関して言うともっともひどく、もう半月も4,300円周りで推移になっています。来週のFOMCまで動きは望めなさそうです。

小動き続く・株高もドルは平静(2016年12月8日(木)掲載分より)

小動きが続いています。円建てではこのところほとんど動いていません。Tocomの出来高もまったくもって情けない状況です。ゴールドの昨日の出来高は17,000枚弱と目も当てられない状況です。終値ベースで前日と1円しか変わってないので、仕方ないといえば仕方ないですね。今日もまたドルを見ながらの動きになりそうです。ちょっと114円に天井感、そしてゴールド1,160ドルにはボトム感が出てきましたね。

小動き。ドルしっかりでゴールド頭重し(2016年12月7日(水)掲載分より)

ぱっしない動きが続いています。ドル円が114円近辺でしっかりということでゴールドは頭が重たい展開。ドルがしっかりしている以上ゴールドが大きく上がる目はなかなか出てきませんね。明日のECBの金融政策会議、そして来週13-14のFOMCがクリスマス前の最後の材料となりますね。トランプ大統領の就任は1/20。就任式のスピーチでいったいどういうことを言うのか、今から気になります。

ドル高?ドル安?(2016年12月6日(火)掲載分より)

イタリア国民投票ショックでGlobexのオープン後すぐにゴールドは高値の1,188ドルをつけましたが、買いは続きませんでした。逆にドルがその後買われたことから、ゴールドは一転して売られ、一日下げ続けて、NYでは1,157ドルの10ヶ月ぶりの安値を更新しました。しかし、そこから大きく買い戻されました。理由はわかりませんが、ドルが急落。ドル円は114.80から113.17まで急落。(米国債利回りが急騰して急落してますね。)これにともなってゴールドは1,157ドルから1,176ドルまで急騰し、NYは1,170ドル近辺で終わりました。ゴールドもドルも結構動いているのですが、まったく持って打ち消しあう方向に動いているので、円建ては本当に動きづらいですね。あまりの値動きのなさに、Tocomも現物も最近はほとんど取引が先細りです。次のFOMCは12/13-14。そこでの金利上げはほぼ確実、市中金利はあがっているので、追随上げのような形になりますが、当然のことながらマーケットには織り込み済み。それが終わるともはやクリスマス入りですね。例年のパターンで行くとこれから年末にかけて安値をつけて、年変わりで上昇です。さて今年の年末年始はどうなるでしょうか。