図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

ヒラリー、メール問題再浮上でゴールド買い(2016年10月31日(月)掲載分より)

米大統領選、ほぼヒラリーで決まりと思っていたのですが、またぞろ今度はFBIが調査されていないE-mailが見つかったとして、再び調査をするというニュースが出て、これがニューヨーク午後のゴールドの上昇につながりました。このタイミングで?というところですが、これの影響が今週どう出てくるのか気になるところです。トランプ陣営はこれを最大限に利用してくるでしょうしね。本当に今回の米大統領選挙、史上最悪の選挙ですね。これでトランプとヒラリーの支持率が接近してくるとゴールドは上昇してくると思います。もしトランプがリードしようものならとんでもないことになるのでは?勝ってしまったりしたら1,300ドルどころか1,400ドルだってありえるのではと思います。

CFTC Commitment of Traders Report as of 25 Oct 2016(2016年10月31日(月)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

685トンから725トンへ4週間ぶりのロング増加。売りは一巡したようですね。

ドル高にも大きな下げなく(2016年10月28日(金)掲載分より)

昨日は小動きに終始。だんだんレンジが狭くなってくるようですね。昨日は1,265-1,273ドルでした。インドは今週末10/30から11/3までがちょうどDiwaliとなり、そのゴールド需要がゴールドを支えましたが、ドルインデックスが98.9まで上昇してきており、ゴールドの頭を押さえて結果的に狭いレンジでの推移となりました。中国でもゴールドの輸入が過去4ヶ月で初めて増加となっており、インド・中国ともに年末へ向けてのこの時期はゴールドが買われるというseasonalityが今年は価格が下がったことも手伝って顕著に出ているようです。

貴金属の中で唯一目だって下がり続けているのがパラジウムです。火曜日に640ドルまで戻したあと、ずっと下落。昨晩は612ドルまで下げました。プラチナはしっかり。9月の欧州の自動車の売り上げが、9月としては過去10年で最高のものとなったこともあるようです。パラジウムにはそのようなニュースもない中、投資家のlong liquidation が続いているようです。Why?? 個人的にはプラチナ売りパラジウム買いじゃない?と思います。

原油50ドル割れでゴールドも反落(2016年10月27日(木)掲載分より)

昨日は一昨日上げた分を下げる動きとなりました。原油が50ドルを割り込んだことも一因であるようですが、1,250ドルがとりあえずホールドされて、1,250-1,275のレンジということのようですね。とりあえずは金曜日の雇用統計待ちでこのレンジが続きそうです。プラチナは昨日の上げを維持、今週に入ってからの上げ分をすべてなくしてしまったパラジウムとは対照的にしっかりです。やはり相当売られ過ぎであったことが響いているのでしょう。一方パラジウムは、売りが先行しています。来るべきアメリカの金利上げにより、自動車ローンの金利も上がり、ガソリン車の需要も減退するのではないかという想像からファンドがロングを売り戻しているようです。Nymexの投資家ポジションがここ数ヶ月大きく減り続けています。これはちょっとやり過ぎでしょう。650ドル以下のレベルは手当どころだと考えます。

Pt久しぶりの大幅上昇(2016年10月26日(水)掲載分より)

なんとなく来てますね、ショートカバー。特に目立ったのはプラチナ。昨日は一日を通して上昇。940ドルから始まって、ほぼ一直線に968ドルまで上昇しました。ゴールドとのスプレッドも先週金曜日の340ドルから303ドルまで縮小しました。特に大きな材料があったわけではないようです。ランドが上昇していることが大きいとは思いますが、やはりあまりにも売られすぎであったといえるでしょう。

様子見の小動き(2016年10月25日(火)掲載分より)

静かなマーケットが続いています。為替のボラティリティーも年初来の低水準で米選挙待ちですね。貴金属も同様。経済指標に反応してもすぐ元通り。動意薄ですね。おとなしくしてましょう。