図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
貴金属 Market at Standstill(2016年9月26日(月)掲載分より)
FOMCでのサプライズもなく、静かな金曜日となりました。メタルはどちらかというと買い戻しの動きですが、静かでした。もはや材料出尽くしというところでしょうか。シルバーの20ドル、パラジウムの700ドルという心理的に重要なレベルを超えて上がっていくことができるかどうか注目です。それ以外はちょっとこのマーケットまさにStandstillな状態が続きそうですね。ここからはしばらく目立った材料もなさそうだし。
CFTC Commitment of Traders Report as of 20 Sep 2016(2016年9月26日(月)掲載分より)
右軸:投資家ポジション(トン)
左軸:ドル建てゴールド価格
1,025トンから960トンへの減少。久々の1,000トン割れ。
FOMC金利据え置きでドル安メタル高(2016年9月23日(金)掲載分より)
昨日東京時間朝3時の注目のFOMCはほぼ大方の予想通りで金利上げは見送り。ゴールドは発表直後1,320-1,335ドルで一瞬の乱高下がありましたが、その後は1,330-1,335ドルレンジで静かな動きとなりました。ドルが弱含みその分ゴールドをはじめとした貴金属は上昇、再び投資資金が流入しています。今回もまた1,300ドル割れはありませんでした。まあこれも予想通り。議長は年内の利上げへの意思をより明確にしました。12月の利上げがおそらくほぼ確実、そしてそれはもはやマーケットには織り込み済みということで、これを材料にゴールドが売られることはもはや考えづらくなってきました。
FOMC待ち(2016年9月21日(水)掲載分より)
ほぼほぼ動きなし。取引もほとんどなし。FOMCが始まり、それが終わる今晩(日本は明日早朝3時)待ちです。また日銀会合も今日。更なる追加緩和(マイナス金利深堀り、長期国債の買い入れ拡大など)がとうとうあるのか、今回も見送ってより手詰まり感が強くなるのか、こちらも気になるところです。
昨日はTocomが新しいシステムに変更、取引時間もオープンが15分早くなって8時45分から。でももう昔のようなオープニングの興奮ってなくなりましたね、マーケットでは。金オプションも昨日から再開。(今朝の日経に僕のコメントが出てましたが)、あの出来高はまあご祝儀もおそらく含まれていて、ちょっと寂しいものですが、まあ、これからですね。生んで育てるというスタンスなんでしょ。投資家のインタレストをいかに呼び込むか、ですね。円建てゴールドのオプションはほかにはないだけに、いわゆるexoticものです。完全なるヘッジが存在しません。でもドル建てのゴールドオプションの価格(ボラティリティ)と比較することで、高いのか安いのかくらいは類推できますね。
しつこいですが、日銀、FRB金融政策待ち(2016年9月20日(火)掲載分より)
日本の連休の間はゴールドはまた1,300飛び台でホールドされ、若干の戻しでした。今日からのFOMCを控えて、積極的な取引は手控えられたようです、というかずっと手控えられてます。今週は日銀の会合もあり、日米の金融政策がどのようになるのか、それによりドルがどう動くのか、によってメタルも動きそうです。
パラジウムがしっかりです。やはり650ドルは相当堅いようです。ここを割れたらよい買いどころではと書きましたが、そう思ってる人は少なくなさそうですね。自動車の売り上げが好調なこと、そして何よりも需給が大幅な供給不足が予想されていることで、パラジウムの下値は限定されそうです。同じくシルバーの18ドルも堅そうですね。19ドル台に戻しました。
CFTC Commitment of Traders Report as of 13 Sep 2016(2016年9月20日(火)掲載分より)
1,096トンから1,025へ若干の減少。過去14週のうち13週が1,000トン越え。
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