【米ドル/円】 クリスマス休暇で動意薄 日本の経済指標や要人発言への反応も限定的
【豪ドル/円】 クリスマス休暇で動意欠く 流動性の低下に伴う乱高下には要注意
【※豪ドル/円は画面下段に掲載されています】
【米ドル/円】クリスマス休暇で動意薄 日本の経済指標や要人発言への反応も限定的
昨日までの動向
米ドル/円は先週末25日、小陰線引けとなりました。
東京市場では、24日に発表された米新規失業保険申請件数が事前予想を大きく下回ったことなどを背景に、じり高に推移した海外市場の流れを引き継ぎ、91円台での底堅い動きとなりました。米ドル/円は91円台なかばレベルで取引を開始。その後、利益確定の米ドル売り/円買いに押される場面も見られましたが、その後は91円台をなかばレベルを中心に30銭程度のもみ合いに終始しました。
海外投資家がクリスマス休暇に入り閑散とする中で発表された日本の完全失業率(季節調整値)は結果5.2%となり前月比で0.1%の上昇。前月比ベースで4ヶ月ぶりに悪化を示す内容となりました。
一方、11月の有効求人倍率(季節調整値)は結果0.45倍となり、前月比で0.01ポイントの上昇。事前予想の0.44倍を上回り、3ケ月連続で改善を示す内容となりました。
同時刻に発表された11月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)、コアCPIは前年比で1.7%低下の99.9となり、市場予想に沿った低下幅となりました。ただ、10月の2.2%の低下よりもマイナス幅は縮小する結果となりました。
その他では菅国家戦略相がこのところの為替相場については「一時の円高が相当是正された」と述べ、11月末に85円割れを記録して以降の円安の流れを歓迎するコメントを残しました。
ただ、25日はクリスマスということでオープンしていた主要市場は東京のみであったことから一連の経済指標や要人発言は、市場を動意付かせるまでにはいたらず、終日を通じた値幅も30ポイントに満たない小動きとなりました。
本日の展望
目先の主要抵抗帯と目された一目均衡表の雲を上抜き短期的には上昇トレンドを継続。まずは一目均衡表の雲の上の水準を維持できるかが焦点となりそうです。本日、一目均衡表の雲の上限(先行スパン2)は90.25レベルに、また、雲の下限(先行スパン1)は90.05レベルに位置しています。
ただ、先行スパン1と2の幅(抵抗帯)は収縮し、数十ポイント程度と非常に薄くなっており、下押しにより下落した際、同抵抗帯を維持できるかを見極めたいところです。
一方、上値では92.00レベルが心理的な抵抗線として寄与しているようです。10月27日の高値92.30-35レベルなどをしっかりと上抜け92円台定着となるかが焦点となりそうです。
ここ数日、米ドル/円は91円から92円と約1円でのレンジ相場を形成しておりレンジの上離れ/下離れリスクにも注意を払いたい場面です。
シンガポールやNY市場などがオープンするものの、本日はボクシングデーで世界的に休場となるマーケットも少なくありません。また2010年の1月4日の週に12月の米雇用統計など重要経済指標を控えているため、投資家の様子見姿勢が強まる可能性が指摘されています。本日クリスマス休暇明けの海外勢が取引を再開しますが、年末年始で日本国内勢が休みに入るため、実際に売買が盛んになるのは年明け以降になるとの声も多いようです。
ただ、市場参加者の減少により流動性も低下していることから、ちょっとした材料で値が飛びやすく、思わぬ価格変動にも注意を要したい場面です。なお、本日東京市場朝方の動きでは、日本の11月鉱工業生産(速報値)が事前予想2.5%のところ結果2.6%となったことや日経平均が上げ幅を拡大したことからリスク選好の円売りが強まり91円40-45レベルから91.70-75レベルに急伸する動きとなる場面もありました。
本日の主な指標
東京時間08:50:(日本)鉱工業生産-11月(速報値)予想2.5% 結果2.6% 前回0.5%
東京時間08:50:(日本)鉱工業生産-11月(前年比/速報値) 予想-4.3% 結果-3.9% 前回-15.1%
東京時間24:30:(米)ダラス連銀製造業活動指数-12月 予想2.0% 結果0.3%
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
【豪ドル/円】クリスマス休暇で動意欠く 流動性の低下に伴う乱高下には要注意
昨日までの動向
豪ドル/円は25日、小陽線引けとなりました。
主要なマーケットがクリスマスで休場となり市場参加者が乏しいなか、狭いレンジでの値動きに終始しました。
東京市場早朝の動きでは、24日の米経済指標が予想を上回る内容となったことなどを背景に、クロス/円での円売りが強まりマーケットが薄い中、豪ドル/円は一時81円台に乗せる動きとなりました。ただ、その後は動意を欠き、80円台後半レベルでのもみ合いに終始しました。
本日の展望
上値では引き続き一目均衡表の雲(抵抗帯)を巡る攻防が焦点となりそうです。
本日、雲の下限(先行スパン2)は80.85レベルに、また雲の上限(先行スパン1)は82.45レベルに位置しています。
一方、一目均衡表の雲(抵抗帯)を上抜け失敗となった場合、上値の重さを嫌気した戻り売りリスクにも注意を払いたい場面です。下値では12月9日の安値79.20-25レベルや11月30日の安値78.50-55レベルなどがあげられます。
マーケットは年末に向けての休暇モードとなっており、動意に欠ける展開が継続しています。なお、本日28日はボクシングデーで英豪市場などは休場となります。ただ、本日東京市場朝方では薄商いの中、下落していた部分の窓埋め(※価格との間にできる空白部分。窓が開いたあとに、相場が反転してその窓が埋まること)の形で80台後半レベルに跳ね上がる動きを見せており、流動性の低下かから値が飛びやすく、思わぬ価格変動にも注意を要したい場面です。
本日の主な指標
本日、豪州の主な経済指標の発表は予定されていません。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
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