図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
ETFの買いが続く(2016年5月23日(月)掲載分より)
FOMC議事録の影響が続いて金曜日も頭の重たい相場でした。一時1,250ドルを割り込む場面がありましたが、このdipやはり買われてもいるようです。売りはおそらくComexのlong liquidation、そして一方、ETFはまたドカ買いが入っています。現在残高は1,833トンと、年初来の増加量は370トンを超えています。Comexの膨らみすぎたロング(1,000トン越え)からの売りに対する警戒はもちろんありますが、下値はこういった買いから支えられるのではないでしょうか。
CFTC Commitments of Traders Report as of 17 May 2016(2016年5月23日(月)掲載分より)
投資家ロングは977トンから1,004トンへ増加。再び1,000トン越え。しかしFOMC議事録発表でまた減少しているはず。
FOMC議事録でレンジの下限へ(2016年5月19日(木)掲載分より)
FOMC議事録の発表をきっかけに一昨日、18日夜ゴールドは売られました。1,273ドルから1,255ドルまで下げ、昨夜もニューヨークで1,244ドルまで下がってから1,255ドルに戻して終わりました。レンジの下で粘っており、dip buyingが入っているようです。FOMC議事録では、「データが景気回復を示し、雇用改善が持続、物価上昇が前進すれば、6月の利上げが適切になる。」と大多数の参加者が判断しているとして、6月利上げが具体的に俎上にあがったとして、ドル買い、ゴールド売りにつながりました。ただそれでも下げきらずという感じですね。
増加が続くGold ETF(2016年5月18日(水)掲載分より)
昨日も書いた通り、やはりレンジで、目立った動きはありません。今日の4月のFOMC議事録の発表で、マーケットは材料となりそうな言葉を探すのでしょうが、あまりそんなのものなく、結局動かないのではないでしょうか。先物には明らかに高値警戒感がありますが、一方Gold ETFはその増加のスピードがここに来てより増しています。4月には14トンしか増えなかったのですが、5月に入ってすでに61トンもETFの残高が増えています。(年初からは367トンの増加)先日発表された13F Filings(四半期に一度のファンドの持ち高発表)では、最大のETF HolderであったPaulson Fundはまたポジションを減らしましたが、3年ぶりにSoros Fundをはじめとした他のファンドが一斉に買っているのが明らかになりました。やはり先物とは別にゴールドにはしっかり投資資金がまだ流入しており、そうそう簡単に大きく下げるマーケットではないということの理由になるかと思います。
From London(2016年5月17日(火)掲載分より)
原油が48ドルに上伸したことからゴールドも1,290ドルまで上げました。また1,300ドルトライかという声も出たようですが、そこで大きく売られて1,270ドルへ逆戻り、やはりレンジの上の方では利食いしたい向きも多いようです。なんせロングが積み上がってますから。それでもETFは増え続けているのがすごいですが。まだまだ1,250-1,300ドルのレンジ圏内での取引です。
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