【米ドル/円】 新築住宅販売件数の発表受け一時下落も、クリスマス休暇を控え動意に乏しい展開
【豪ドル/円】 クリスマス休暇控え小動きも商品市場の上昇受け底堅く推移
【※豪ドル/円は画面下段に掲載されています】
【米ドル/円】新築住宅販売件数の発表受け一時下落も、クリスマス休暇を控え動意に乏しい展開
昨日までの動向
米ドル/円は昨日、小陰線引けとなりました。
昨日は本邦祝日(天皇誕生日)のため市場参加者の減少により東京市場全般で動意に乏しい展開となりました。米ドル/円は目新しい材料がない中、91.70レベルを挟み20-30銭程度のレンジ内でのもみ合いとなりました。
欧米市場に入り、米ドルは対円を除く主要通貨に対して下落。
11月のミシガン大学消費者信頼感指数や11月の新築住宅販売が相次いで事前予想を下回ったことが嫌気され米ドル売りに寄与したようです。
11月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は結果72.5となり、速報値の73.4から下方修正された事に加え、11月新築住宅販売件数が結果35.5万件となり事前予想の43.8万件を大きく下回る結果となりました。これを受け、22日に発表された11月中古住宅販売件数の好結果(※事前予想625万件結果→結果654万件)などを背景に拡大していた米経済への楽観論が大きく後退。予想外に減少した米11月新築住宅販売件数の発表をきっかけに米ドル/円は91.75-80レベルから一時91.25-30レベルまで急落する動きとなりました。
ただ、米住宅一次取得者向けの税還付措置の期限は当初11月末であり、今回の新築住宅販売件数の予想外の減少は、前月までの駆け込み需要の反動と見る向きも多い模様。その後、税還付は来年4月まで延長されることが決定しており、12月以降の数値を見極めたいとの声も聞かれているようです。
また、主要各国が2010年での政策転換の可能性を台頭させつつある一方で、日本政府はデフレ宣言を発するなど、日銀に対する超低金利政策の長期化に対する思惑も根強いことから、円は全般的に軟調に推移。
加えて、米石油協会(API)が発表した18日までの1週間の石油在庫統計が予想以上に在庫急減を示したことからニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場が上昇。商品市況の上昇につれ米国株式市場もプラス圏を回復するまで下げ幅を縮めたことなどから、米ドル/円は再び91円台なかばレベルに戻す展開となりました。
本日の展望
目先の主要抵抗帯と目された一目均衡表の雲を上抜き短期的には上昇トレンドを継続。まずは一目均衡表の雲の上の水準を維持できるかが焦点となりそうです。本日、一目均衡表の雲の上限(先行スパン2)は90.30レベルにまた、雲の下限(先行スパン1)は90.05レベルに位置しています。
ただ、先行スパン1と2の幅(抵抗帯)は収縮し、数十ポイント程度まで薄くなっています。今後、薄くなった抵抗帯を維持できるかを見極める場面にあるようです。
一方、上値では92.00レベルが心理的な抵抗線として寄与しているようです。一目均衡表の雲により下固めとなった場合、10月27日の高値92.30-35レベルを捉えることとなりそうです。
本日、欧米時間に米11月の耐久財受注や米新規失業保険申請件数の発表が予定されており、内容には一応の注意を払いたいところです。 24日(木)の米株式市場および債券市場はクリスマス前日という事で、短縮取引となる予定です。また、25日(金)は米株式市場は休場となります。マーケットは年末に向けての休暇モードとなっており、市場参加者の減少により流動性も低下していることから、ちょっとした材料で値が飛びやすいく、思わぬ価格変動にも注意を要したい場面です。なお、明日25日、東京時間08:30より日本の失業率-11月およ消費者物価指数-11月が控えており内容には注意を払いたいところです。
本日の主な指標
東京時間22:30:(米) 耐久財受注-11月 予想0.5% 前回-0.6%
東京時間22:30:(米) 新規失業保険申請件数 予想47.0万件 前回48.0万件
25日の主な指標
東京時間08:30:(日本)失業率-11月 予想5.2% 前回5.1%
東京時間08:30:(日本)有効求人倍率-11月 予想0.45 前回0.44
東京時間08:30:(日本)全国消費者物価指数-11月(前年比) 予想-2.0% 前回-2.5%
など
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
【豪ドル/円】クリスマス休暇控え小動きも商品市場の上昇受け底堅く推移
昨日までの動向
豪ドル/円は昨日小陽線引けとなりました。
昨日、本邦祝日に加えクリスマス休暇を控えており、市場参加者の減少から動意乏しい展開となりました。豪ドル/円は80円台前半からなかばレベルの狭いレンジでのもみ合いに終始しました。
欧米市場では米週間原油在庫統計の減少による資源高や、世界的な株価安定を受けたリスク回避などから豪ドル/円は小動きながら底堅く推移。NY市場では一時80.65-70レベルにまで上昇する場面も見られました。
本日の展望
年末薄商いが継続するなか、小動きながら上値の重い展開となっています。
上値ではなかなか抜けきることができない一目均衡表の雲(抵抗帯)を巡る攻防が焦点となりそうです。
本日、雲の下限(先行スパン2)は80.85レベルにまた雲の上限(先行スパン1)は82.50レベルに位置しています。一方、一目均衡表の雲(抵抗帯)を上抜け失敗となった場合、上値の重さを嫌気した戻り売りリスクにも注意を払いたい場面です。下値では12月9日の安値79.20-25レベルや11月30日の安値78.50-55レベルなどがあげられます。
マーケットは年末に向けての休暇モードとなっており、動意に欠ける展開が継続しています。欧米市場は25日から27日、英豪市場などは25日から28日にかけて連休入りとなることから、海外連休前のポジション調整による値動きには十分な注意を払いたいところです。
本日の主な指標
本日、豪州の主な経済指標の発表は予定されていません。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
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