図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
ゴールド、サポートを割り込む(2015年11月30日(月)掲載分より)
Thanksgiving holidayの薄いマーケットの中、Globexで18,000contracts(約56トン)もの売りが出て2分で1,066ドルから1,055ドルまで下げました。その当たりに大きなストップのオーダーがあったようです。
1,066ドル近辺でストップがあったということはその辺りが重要なサポートであったということであり、それがThanksgivingの薄い時間帯に抜けたということは、これを狙ってつけにきたのか、それともまさにこの時期にここをつけたのかはわかりませんが、テクニカルには底を抜けて、bearたちにより勢いを与えることになりそうです。ただ現物がまたさらに売れそうで、先物と現物の「歪み」がより大きくなりそうです。
Thanksgiving holiday(2015年11月27日(金)掲載分より)
Thanksgiving holidayが昨日から。ほとんどのNYのトレーダーは昨日今日と休みを取って七面鳥を食べています。昨日はNYマーケットはクローズでほとんど動きなしでした。Globexは早仕舞いで、日本時間朝3時にクローズ。(いつもは7時15分まで。)ということで、昨日は他のメタルを含め目だった動きなしです。
下値も上値もとりあえず固く(2015年11月26日(木)掲載分より)
昨日は東京時間昼頃に1,080ドルをタッチしたのですが、前日のニューヨークよろしく、そこで頭は抑えられて、ロンドン・ニューヨークではまた1,070ドルへ下落、Thanksgiving入りであまり方向感のない薄商いのマーケットでした。下値は支えられていますが、上値も抑えられており、どちらに行くのかちょっとわからない状況です。目だった動きはパラジウムが30ドル戻したことでしょうか。安値警戒感もあるのですね。しばらくはこのレンジが続きそうです。
ロシア機撃墜でこじっかり(2015年11月25日(水)掲載分より)
日本連休明けのアジアはとても静かで1,069-1,073ドルの動きでした。欧州に入り、トルコ軍によるロシア軍機撃墜のニュースで、一時1,081ドルまで上昇しましたが、そのレベルは維持できず、約3時間でもとに戻りました。原油が上昇したこと、ドルが少し弱含んだこともサポートでしたが、1,080ドルに近いレベルではやはり売りが強いようです。地域的な地政学的イベントは本当に一瞬の影響しかゴールドには与えないようです。しかしとりあえずは全メタルまだ下値がサポートされた状態ではあります。中国のゴールドリースの話、そしてWPICやJMのプラチナレポートが出てきました。後日いろいろ書きたいと思います。
ドル高でメタル再び弱含み(2015年11月24日(火)掲載分より)
金曜日は1,080ドルから1,075ドルまでゆるりと下落、東京が休みの昨日月曜日はさらに下落、アジア時間帯にまとまった売りが出て1,075ドル越えのレベル1,068ドル近辺まで一方的に下げ、その後の欧米は1,066-1,075ドルのレンジでの動きとなり、最終的には1,070ドル近辺でのひけとなりました。微妙なレベルでの取引が続いています。金曜日に発表されたCFTC のポジションではロングが大きく減少、そしてショートは史上最大値の90%まで増加してきています。ファンドをはじめとする投資家は下げにかけているのがこれをみてもはっきりです。他のメタルも総じて弱含み。先週はなんとなく底を打って戻り調子かと思えたのですが、シルバーが一瞬14ドル割れ(戻していますが)、プラチナも昨日850ドルを再び割り込み、パラジウムは金曜日に上げて高値引けしたので、ちょっとsentimentも変わるかと期待したのですが、まさにその金曜日上がった分を月曜日に下げてしまいました。ドルインデックスがまた100手前まで上昇。先週後半にかけてドル売り、他資産買いの動きがあったのですが、それが再び逆戻りです。コモディティにとってはよろしくない展開が続きます。アジアの実需買いに期待したいところですが。
CFTC Commitments of Traders Report as of 17 Nov 2015(2015年11月24日(火)掲載分より)
いつもは金曜日夜(東京土曜日朝冬時間6時)に発表されるのですが、先週のUS Holidayの関係で先週金曜日ではなく今朝の発表でした。前週(11/3)よりも投資家ロングが384トンから216トンへ168トンもの大幅減少。(それだけの売りが出たということ!)価格は1,134ドルから1,087ドルへ47ドル下落。先物でこれだけの売り、そしてETFからも同じ一週間に22トンの売りが出ています。その結果の50ドル下げということですね。
投資家ロングは216トンから76トンに急減。急速にショートが増えているのがよくわかります。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。