図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
ドル高リスクオンへ。メタルは正念場(2015年7月17日(金)掲載分より)
ドルがまたぞろ強くなってきています。ドルインデックスは97.6とほぼ一ヶ月半ぶりのレベルまで上がってきました。ナスダックが過去の最高値をつけて、ギリシャが落ち着きユーロ圏のギリシャに対するつなぎ融資も決まり、再びリスクオンモードへ、ですね。ゴールドは今年の安値圏での動き。ここまではそれでも破りそうで破らないという状況が続いています。下がるだったら下がってよ!っていう感じなんですが、ここからが下がらない。この下には何かあるのかもしれませんね。地合いとしては下がっても不思議ではないと思うのですが。今日は金曜日だし、ひょっとしたら下値トライしてあっさりと破るかもしれませんが。Let’s see. ゴールドの下値1,140ドルだとすればシルバーは15.00ドル。こちらもこのレベルで下に行くのかサポートされるのか、微妙なところに立っています。
プラチナは先週の1,010ドルという安値を更新。昨日は1,005ドルまで下げました。2009年2月以来です。昨年の5ヶ月続いた南アプラチナ鉱山ストライキ以降、ずっと下げ続けていることになります。環境よくない(南アランド安、ユーロ安、中国の宝飾需要不振)のは確かですが、やっぱり下げすぎじゃないでしょうか?日本では店頭小売でプラチナは飛ぶように売れているようです。やっぱり安いと考える人がたくさんいるということですね。その辺りは個人の感覚を信じるほうがよいのではと思います。
イエレン発言でAu今年の安値更新(2015年7月16日(木)掲載分より)
昨晩はイエレン議長の議会証言。その中で、経済状態が予定通り改善すれば、今年2015年中に金利を上げるということを再び強調。これによりゴールドは1,055ドルから売られて、一時1141.90ドルと、2014年11月(安値1,132ドル)以来の安値、今年の安値3/17の1,143ドルを下回り、今年の最安値をつけました。ニューヨークの引けは1,149ドルと、今回もまたサポートされて戻しましたが、重要なところに来ています。ここをサポートしてまた上に戻るのか、それともとうとう底を破り新たな価格帯に入るのか。
LBMA Gold price の売り手のプレミアム15セントを廃止(2015年7月16日(木)掲載分より)
Gold Fixingに変わったLBMA Gold priceのオペレーターであるICEが、Fixingで売り手が受け取っていた15centのプレミアムを廃止すると発表しました。やはりどんどん変わっていきます。そもそもこの売り手が受け取るプレミアムは鉱山会社のFixing利用を促進するためでした。逆にbuyerはpremiumを支払う必要がありましたが、このLBMA Gold Priceではそれも廃止するようです。こういったストラクチャーは利用者とその顧客間で自由に決めるということになりそうです。
ギリシャ、イラン、上海落ち着く?(2015年7月15日(水)掲載分より)
ギリシャ、イランでは合意が形成され、上海は少し落ち着きを取り戻し、ゴールドは小動きに終始するマーケットになりました。下がらないけど上がりもしないという状況が続いています。今日は特に書くニュースもなし。
ギリシャ合意で動意薄(2015年7月14日(火)掲載分より)
ギリシャの救済策で土壇場の合意が昨日の東京時間午後4時頃に発表され、ゴールドはそれを受けて1,162ドルから1,156ドルまで下げました。同時にドルも買われたので円建てではあまり大きな動きにはなりませんでしたが。その後は欧米で一時1,151ドルまで下げる場面がありましたが、そのご1,160ドルまで戻して、1,150ドル台後半で一日が終わり。NYのトレーダーは an uneventful Mondayと言っておりました。とりあえずギリシャ問題への答えが出て、株式市場に再びリスクマネーが流入、NYダウは200ドルを越える上げ、アジア、欧州も軒並み1-2%の上昇となりました。週末は18%まで上昇していたギリシャ国債10年物の利回りも、11.5%へ急降下しました。
昨日は若干下がった上海株もこれで息を吹き返すことになるのでしょうか。だとすれば中国の無理矢理な株価支援策も功を奏したということになってしまいますね。力技で押し切ってしまってそれが曲がりなりにも効いてしまうというのはおそろしい。。そのうち市場のしっぺ返しを受けそうですが。。
これでふたたびマーケットの注目はFRBの金利政策になっていきそうです。
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