図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
金曜日もとても静かなマーケットでした。ゴールドは1,190ドル近辺で小動き。材料難でほとんど動かず。今週は金曜日に雇用統計がありますが、日本の気候と同じくもはやSummer Doldrums が始まったようですね。ま、仕方ないですな。円安がどれくらいすすむか、それによって円建てのメタル(特にゴールド)がどれくらい上がるかくらいでしょうか。
CFTC Commitments of Traders Report as of 25 May 2015(6月1日(月)掲載分より)
図2.NY金価格と投資家ポジションの推移
出所:筆者執筆「Bruce Report(ブルースレポート)」6月1日掲載分より
投資家ロングは437トンから362トンへ75トンのロング減少。前週が175トン増えていたのに対して大きく下落。投資家のポジションが大規模にめまぐるしく変わっています。先週1,230ドル超えまで買い上げた投機筋が、今週は売りにまわり、価格も1,180ドルまで下落。右往左往ですね。
ドルが落ち着き小動き(2015年5月29日(金)掲載分より)
一昨日・昨日とほとんど動きのないマーケットです。もはやSummer doldrums? かと思えるようなマーケットです。今日もあまり動きそうにないですね。週末を楽しみましょう。
ドル円一時124円(2015年5月28日(木)掲載分より)
ドル高が続いています。昨夜は一時124.07まで取引されました。ドル建てゴールドはあまり動かず。ドルの強さのわりにはこじっかり。やはりレンジの底にいるという意識があるのでしょうか。先週1,230ドルまでの上げで、Comexの投資家ポジションは大きくロングに傾いたので、そこからの損切り売りが頭を抑えています。円建てではゴールド、パラジウムが若干の上昇、プラチナは若干下落、シルバーは変わらずでした。プラチナの地合いの弱さが目立ちます。ギリシャのIMFへの借金返済の最初が6月5日ですが、まだ合意には達しておらず、ギリシャ情勢がプラチナにも影を落としていると感じます。
ドル高他通貨安再開(2015年5月27日(水)掲載分より)
金曜日のイエレン議長の年内利上げ発言に続き、昨日はフィッシャー副議長がイスラエルで講演、彼の講演自体は「金利上げは経済データ次第で緩やかな利上げ」といった内容でしたが、連休明けの欧米のプレイヤーはイエレン議長の発言を消化、ちょうど欧州が始まる時間当たりからドル買いが一層活発となり122円を越えたところでストップロスの買いを誘発、一挙に122円半ばまでドルが上伸、ニューヨークではさらにドル買いが続き123円を突破一時123.32まで上昇しました。3月以来ずっと120-121円レベルで頭が抑えられてきましたが、ようやくその辺りに並んだ売りオーダーもすべて消化され、箍が外れた感じです。「ドル高・他通貨安」今年のテーマですが、ここにきて再びエンジンがかかりそうです。
ゴールドはドル高にほぼ完全に反応。円安とゴールド安が同時に進行し、円建てゴールドがほぼ動かないという状況でしたが、さすがにドル円が122円に戻ってくると若干の下げになりました。ドルインデックスは先週の95から97を越えて上昇しています。ドル建てゴールドは先週レンジの天井の1,225-1,230ドルから今度は1,175-1,185の下限近辺にまで下落してきました。先週利食い売りでしょうと盛んに書きましたが、あっという間にレンジの底近くまで下落してきました。円建てではそれほど動かないのがもどかしいですが。。まだレンジは破れはしないと思います。もし1,220ドル以上でショートを振っていれば1,180ドル近辺は今度は利食いの買い、もしくは新規ロングしてもいいのではと思います。(あくまでドル建ての話。)
一番目だって下がったのはプラチナ。やはりプラチナウィークでの弱気なマーケットの雰囲気がそのまま反映されている感じですね。一方パラジウムはほとんど下がらず。このあたりにその地合いの違いが出てきています。プラチナ/パラジウム比価は現在1.44。2009年には5.47倍あったことを考えると過去5-6年でパラジウムの価値は急激にプラチナに近づいてきていると言えます。
欧米Long weekendで動きなし(2015年5月26日(火)掲載分より)
昨日は日本とシンガポール以外のマーケットはお休み。(Globexは動いていましたが。)ということで基本的に目立った動きはなしです。ちょっとしばらく動きそうにないですね。
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