図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

チャート出所:マーケットスピードより楽天証券作成

先週は動きに乏しい一週間でした。金曜日はLong weekend 前でより静かなマーケットでしたが、イエレンFRB議長が年内の利上げの意志を商工会議所でのスピーチではっきりさせ、その影響で1,213ドルから1,202ドルまで下落しましたが、その後1,206ドルまで戻して一週間が終わりました。

"If the economy continues to improve as I expect, I think it will be appropriate at some point this year to take the initial step to raise the federal funds rate target and begin the process of normalizing monetary policy," Yellen said in a speech today at the Greater Providence Chamber of Commerce.

"To support taking this step, however, I will need to see continued improvement in labor market conditions, and I will need to be reasonably confident that inflation will move back to two percent over the medium term," she added.

雇用のマーケット次第だけど、と念を押していますが。

今日は東京とシンガポール以外は世界中休み、静かな始まりとなりそうです。

CFTC Commitments of Traders Report as of 19 May 2015(5月25日(月)掲載分より)

図2.NY金価格と投資家ポジションの推移

出所:筆者執筆「Bruce Report(ブルースレポート)」5月25日掲載分より

投資家ロングは262トンから437トンへ175トンもの大幅増加。価格も1,191ドルから1,214ドルへ上昇。ショートカバーとフレッシュロングが同じくらい入りました。このレベルは3月初旬以来で、投資家の資金がまとまってゴールド先物に入ってきています。先々週の売られ過ぎからのショートカバーがその原動力か?

マーケットは動きなし(2015年5月22日(金)掲載分より)

昨日は欧米を含めて非常に静かなマーケットだったようです。ということで特筆事項なし。僕のせいではありません。手を抜いてるわけではありません。笑。

FOMC議事録も大きな動きにはならず(2015年5月21日(木)掲載分より)

僕のプラチナウイークもつつがなく終了しました。あと2時間で羽田というところです。昨夜は4月のFOMC議事録が発表されました。僕はちょうど飛行機にのったばかりの時間でしたが、wifiのおかげでほぼリアルタイムに見ることができました。結果的にはほとんど動きはなしでしたね。レンジの上限から売られて昨日・今日の動きを見ていると、レンジ下限まで行くことはなく、このあたりで落ち着きそうな感じですね。

ドル建てメタル下落・Pt weekで弱気論(2015年5月20日(水)掲載分より)

ドル建てメタルは大きく下落しました。やはりレンジの上限は売り、でよかったですね。昨日も書いた通り、上限を維持するだけの材料は何も見当たりませんでした。わかりやすいマーケットであったと言えますね。ドルがドルインデックスで95を越えて、ドル円もひさしぶりに120円台後半まで大きく円安となりました。米国新規住宅着工数が前月0.93mioから1.135mioと大きく予想を上回ったことが売りのきっかけになったようです。今晩はFOMC議事録の発表でもあり、もう一動きあるかもしれませんね。

PGMに関してはプラチナウイークでいろんな話が出ています。昨日LPPMセミナーがありましたが、みんながインドの可能性など「明るい未来」を話す中、SFA(PGMのマーケット分析を得意とする会社)が一人、非常にbearishであったこと、そしてCPMがロシアの在庫に関して言及し、双方とも「PGM地上在庫」に焦点を当て、SFAはそのためにプラチナは現在の相場さえ維持できないという見通しを発表し、参加者に少なからず衝撃を与えました。これに関しては別途また書きたいと思います。プラチナウイークのPGMの下げは、こういった見方がやはり参加者に心理的な影響も与えていると思います。

利食い売りが頭を抑える(2015年5月19日(火)掲載分より)

昨日のアジア、つまり僕が飛行機に乗ってる間にゴールドは1,230ドルタッチがありましたが、それ以上の上昇の力はなく、他のメタルとともに、頭の重たさを確認ふたたび下落し、やっぱりレンジの中は変わらずというべきでしょう。東京ではやはり利食い売りが多いようです。その上Gold ETFは10トンもの残高を減らしており、やはり世界で利食い売りが出ています。逆にそのような状況においてレンジの上限の価格帯を維持しているということにちょっと驚きます。アジアの実需が買っているわけではなく、日本は売り、ETFも売り。Comexが買っているのでしょうが、彼らが買い続けるだけの材料は乏しくやはりこのあたりがレンジの上限ということになるでしょうか。