NY金 先物 (2015年2月限)
60分足 2014年7月1日から2015年1月8日まで
単位:トロイオンス / ドル
ドルが強含みにもかかわらず、ゴールドは下値抵抗が強く昨日のアジア・欧米とも似たようなレンジでの取引でした。ドルはユーロに対して9年来の高値となり、ドルインデックスも92を超えて、2005年以来のレベルに上昇しています。このドルの強さに対してゴールドは下がっていません。静かながら地味にゴールドは強いですね。今晩は雇用統計の発表があります。日本時間午後10時半。市場予想はNFP24万人の増加ということですが、よい数字を期待する向きが多いようです。よっぽどな数字が出ない限り、昨日のFOMC議事録と同じようにあまりマーケットには大きな影響はないのではと思います。(1月9日(金)掲載分より)
ドルインデックスのゴールドの動き
NY金 先物 (2015年2月限) 左軸 単位:トロイオンス/ドル
ドルインデックス 右軸 単位:ドル
週足 2005年1月14日から2015年1月9日まで
CME、プラチナ、パラジウム、シルバーも香港で上場を視野(1月9日(金)掲載分より)
CMEが香港でゴールドの現物ベースの先物を1/26に始める予定ですが、そのあと他のメタルを開始することも視野に入れているということです。ComexのGoldが現在実質上の世界標準となっていることで、この現物取引はほかの新興市場よりも多いに成功の可能性が高いと思います。
FRB議事録も変化なし(1月8日(木)掲載分より)
昨日のアジアは静かな一日でした。1,215ドルを中心として上下に3ドルのレンジ。欧米でもあまり大きな動きはありませんでした。12月のFOMC議事録の公開が今朝の日本時間4時になりましたが、利上げの可能性は4月より前になることは低いという認識が示され、それによって大きく動くことはありませんでした。
ドル建て以外の通貨建てのゴールドが強いと書きましたが、現状ではユーロ建てとスイスフラン建てのゴールドは2013年9月以来の高値、英ポンドおよび豪ドル建てでは10ヶ月ぶりの高値圏にあります。やはり今年のポイントは「通貨安」。
米国造幣局、イーグル金貨の売上、1月初旬で12月総計を上回る(1月8日(木)掲載分より)
年明けから数日でイーグル1オンス金貨が42,000オンス(約1.3トン)も売れているということです。12月の販売総量は18,000オンスだったので、数日でそれを大きく上回ったことになります。昨年の1月の売上は91,500オンスだったのでほぼその半分を数日で売り切ったことになります。毎年1月は販売が伸びる月のようですが、今年は例年に増して多いようです。これは結構すごい量ですね。
リスクオフからゴールド買いへ(1月7日(水)掲載分より)
欧州情勢や原油の下落(WTI 47ドル台!)、株価の下落、債券の上昇(米国の10年もの金利はとうとう2%を割り込み、日本のそれはなんと0.2%台!)、そして円の上昇とマーケットにはリスクオフの空気が広がりつつあり、ゴールドにはsafe haven的な買いがじわじわと入ってきました。アジア時間は1,200ドル台を堅持、欧米では一時1,223ドルまで上昇しました。円もリスクオフで買われたために円建てではさほど昨日と変わっていませんが。ギリシャをめぐる情勢は今後の最大の注目点になりそうです。今年のポイントは通貨安と年末からいろんなところで書いているのですが、ドル建て以外の通貨でもつゴールドの価値に注目する人が他にも増えてきたようです。その中でもずば抜けて円建ては上昇しそうです。日銀の金融政策を考えるとやはりそうなんでしょう。
米国債10年もの利回りとゴールド価格
NY金 先物 (2015年2月限) 左軸 単位:トロイオンス/ドル
米国債10年債利回り 右軸 単位:パーセント
週足 2014年12月24日から2015年1月9日まで
パラジウム以外のドル建て貴金属は年間パフォーマンスがマイナスでした。円建てのパフォーマンスはゴールドが11.6%の上昇。パラジウムはなんと26.6%もの上昇となりました。一方シルバーのパフォーマンスはドル建てで19.3%のマイナス、円建てでも7.6%のマイナスとなりました。ちなみに円に対するドルの上昇率は13.7%でした。結果論でいうと昨年年初にポジションを取ってもっともパフォーマンスのよかったポジションは円建てパラジウムのロング、そしてその次はドル建てシルバーのショートだったということになりました。
ギリシャ政情不安から株下落Au1,200ドル回復(2015年1月6日(火)掲載分より)
昨日のオープニングはユーロが6年ぶりに1.20を割り込んだことから、ゴールドも1,187ドルでオープン直後に1,180ドルまで売り込まれました。しかしそれ以上は下がらず、その後はじわじわと上昇するマーケットになり、ドル高とは関係ない動きとなり、アジアの午後には1,198ドルまで上昇、その後欧州では1,190ドルまで下げた後1,200ドル、1195、そして1,206ドルとまたchoppy ながらも1,200ドルを回復して終わりました。再燃しているギリシャ情勢が、ギリシャのEU脱退の可能性も現実化してきており、ゴールドにもsafe-haven buyingが入ってきている模様です。昨日ユーラシアグループが発表した2015年の10大リスクの1位はやはり欧州の政治でした。(ちなみに2位3位はロシア、中国と続きます。)
ドル高を理由にゴールドの弱気論がまだ強いですが、どうも下がらないんですよね。昨年から今年の動きをみていてももし、ドル高(FRBの来るべき金利上げ)理由でゴールドが下げるのであればもっと下がっていてもおかしくないという気がします。やはり下がったところには買いがあるようで、下がるたびに押し上げられてますよね。ドル建てゴールドの底値は1,150ドル近辺にあるのではないでしょうか。昨日、WTIはとうとう50ドルを割り込みましたが、ゴールドは上昇しています。また昨夜はNYダウが330ドルの下落、ドルも対円で1円近くの下落となり、それもゴールドの買いを誘ったようですが。
やはりゴールドはこのところ周りの状況よりもゴールド独自の要因で動いているようです。ドル建てゴールドがしっかり、そしてドル高・円安となればやはり円建てのゴールドは上昇ということになるのではないでしょうか。
Commitments of Traders Report as of 30 Dec 2014(1月5日(月)掲載分より)
投資家ロングは424トンから328トンへ減少。
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