NY金 先物 (2015年2月限)
60分足 2014年7月1日から2015年1月5日まで
単位:トロイオンス / ドル

チャート出所:マーケットスピードより楽天証券作成

1月1日はNew Year’s Dayで世界中のマーケットがお休み。一年の始まりは1月2日のGlobexのオープニングである日本時間午前8時でした。今年のオープンはゴールドが1,185ドル、シルバー15.74ドル、プラチナ1,210ドル、パラジウムは799.00ドル、ドル円が119.73でした。相変わらず薄いマーケットなのか神経質な動きで、ドルの動きに応じてゴールドも動きました。一時ドルがユーロに対して4年半ぶりの高値まで上昇したことにより、ゴールドは1,167ドルまで下落しましたが、その後ドルが戻ったことにより1,190ドルまで戻すという、今日もまたchoppyな動きとなりました。一週間の終わりは結局12月30日から毎日あまり変わらない1,189ドル近辺となりました。

そして今週のオープニング、ユーロが1.20を割り込んでいます。そしてゴールドも先ほど1,188ドルから1,181ドルまでがつんと下がりました。ドル買いに呼応して、大きな売りが入ったようです。今年のテーマはやはり「通貨安」(ドル高・ユーロ、円、他通貨安)でしょう。ドル建てゴールドは売られやすい環境になりますね。

12月31日は上に下にとても神経質な動きでした。30日のニューヨークオープニングで1,183ドルから1,200ドル、そしてもう一段1,210ドルまで一挙に上昇。薄いマーケットの中、大きな買いが入り、あっという間に上昇しました。翌31日はアジア、欧州ともに午前中の半日、ニューヨークGlobexは通常通りでしたが、今度は前日の上げをすべて売りもどすという動きになり、結局上昇前のレベル1,183ドルまで下げて一年の終わりとなりました。

CFTC Commitments of Traders Report as of 23 Dec 2014(1月5日(月)掲載分より)

出所:池水雄一氏執筆「Bruce Report(ブルースレポート)」1月5日掲載分より

投資家ロングは414 トンから369トンへ45トンの減少。価格は1,202ドルから1,177ドルへ下落。(12/23終了現在)ちょうどクリスマス前のポジション整理の結果。

2014年の相場(1月5日(月)掲載分より)

出所:池水雄一氏執筆「Bruce Report(ブルースレポート)」1月5日掲載分より

パラジウム以外のドル建て貴金属は年間パフォーマンスがマイナスでした。円建てのパフォーマンスはゴールドが11.6%の上昇。パラジウムはなんと26.6%もの上昇となりました。一方シルバーのパフォーマンスはドル建てで19.3%のマイナス、円建てでも7.6%のマイナスとなりました。ちなみに円に対するドルの上昇率は13.7%でした。結果論でいうと昨年年初にポジションを取ってもっともパフォーマンスのよかったポジションは円建てパラジウムのロング、そしてその次はドル建てシルバーのショートだったということになりました。

ギリシャ混乱でドル買い・良い年を!(2014年12月30日(火)掲載分より)

ロンドンが昨日からようやくオープン。アジアはほとんど動きがありませんでしたが、ロンドンはクリスマス後の上げを今度は売りました。ギリシャが新しい大統領の選出に失敗し、来年の総選挙で極左で倹約経済に反対の立場をとるSyriza Partyが政権を取る可能性が浮上してきており、それがドル買いユーロ売りとなり、メタルもドル買いに対して売られたという形のようです。やはりマーケットが薄いというのもあるのでしょう。本格的な動きは、来年に入ってからですね。