【米ドル/円 一時89.25-30レベルまで下落もその後反発】
昨日までの動向
米ドル/円は小陽線引け。
東京市場前半では米ドル/円が下落。東京時間08:50に発表された日本の9月機械受注は事前予想4.1%のところ結果10.5%となりました。 もともと振れの大きい指標ながら、予想を上回ったことで円買いが優勢となり、米ドル/円は89円台半ばレベルにまで下げる動きとなりました。
東京市場正午の動きでは米ドル/円が続落。日経平均が一時マイナスに転じたことで、米ドル/円は下げ幅を広げる動きとなりました。為替での円高が日本株の悪材料となり、株安がリスク回避の円高材料につながったもよう。米ドル/円は今週安値を更新し、一時89.25-30レベルにまで下落する動きとなりました。
欧州市場序盤で米ドル/円が急反発、一時90円台まで戻す展開となりました。特に材料が見られない中、89円台前半レベルで海外勢の大口の米ドル買い/円売りが入ったとの噂が聞かれました。短期投機筋からの円売戻しを伴い、一時90円台まで急伸する展開となりました。
欧米市場に入り、米ドル/円は89円台でのもみ合いに。アジア時間午前にフィッシャー・米ダラス連銀総裁が「現在の緩和政策は弱い景気回復見通しのため適切」、「現在は引き締めをおこなうべき時ではない」と述べた事で、 FRB(米連邦準備制度理事会)は低金利政策を継続するのとの観測が広がり、米ドルが主要通貨に対して軟調になる場面もありました。ただ、米国が祝日(ベテランズデー)のため債券市場が休場となり、薄商いとなっていることや、主要経済指標の発表がなく新規材料難となったため、その後は89円台後半レベルでのもみ合いとなりました。
本日の展望
右肩下がりを続ける一目均衡表の転換線や厚い雲に上値を阻まれ、徐々に上値を切り下げる動きを継続しています。上値では一目均衡表の転換線と雲の下限が位置する89.90-95レベルが目先の抵抗線に、一方、下値では2日に安値89.15-20レベルが目先の支持線として寄与しており、抵抗線と支持線に挟まれ方向感を欠く展開が継続しています。
今後、一目均衡表の雲の下限を維持し下落を継続するか、または雲の上下に挟まれたゾーンへの進入となるかを見極める局面にあるようです。仮に雲の下限を上回った場合、米ドル/円の上値を阻み続けてきた雲の下限が今後は重要な支持線として機能することとなり、雲の下限が今後位置する89.75-90レベルをレンジの下値として切り返し、雲の下限の上昇と合わせ今後、上昇に移行する可能性があります。一方、雲の下限で完全に抑えられた場合、同水準が強力な上値抵抗線となり、90円台前半を背に再び88円台は87円台方向への下値トライが意識されることと なりそうです。
本日の主な指標
東京時間22:30:(米)新規失業保険申請件数 予想51.0万件 前回51.2万件
東京時間28:00:(米)月次財政収支-10月 予想-1625億USD 前回-1555億USD
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
【豪ドル/円 中国の鉱工業生産が好感され、底堅い動きに】
昨日までの動向
豪ドル/円は83円台で底堅い動きとなりました。
東京時間正午に中国の主要な経済指標が発表されました。10月小売売上高(前年比)は16.2%と事前予想の15.7%を下回る内容となりましたが、10月鉱工業生産(前年比)は16.1%と事前予想の15.5%を上回る強い結果となりました。全般的にまちまちの内容ながら、鉱工業生産などは良好だったことを好感。貿易などで中国を密接な関係がある豪ドルが主要通貨に対して上昇する動きとなりました。
欧米市場に入り、豪ドル/円は堅調を維持。
リスク選好の動きから商品先物が堅調に推移しており、金価格の上昇などを受け資源産出国通貨が買われる流れとなりました。豪ドル/円は83.70-75レベルにまで上昇し、84円台乗せを窺う展開となりました。ただ、米国が祝日とあって、新規材料に乏しい中、利益確定の豪ドル売りなどから小幅に下げた後、83円台半ばでのもみ合いとなりました。
本日の展望
豪ドル/円は、2日の安値79.40-45レベルで底を打ち、反発に転じ上昇トレンドを継続する動きとなっています。直近上値では84円台が抵抗線として寄与しているもよう。今後、上昇トレンドを継続するにあたり、まずは84円台を上抜け定着となるかが焦点となりそうです。
一方、一目均衡表では目先、変化日を示唆する雲のネジレが観測されていることが気がかり。11月2日価格がこの雲のネジレを通過した際には79.40-45レベルにまで急落する動きが観測されました。目先、豪ドルの買われ過ぎ調整を示唆するような雲のネジレが観測されたことから、現段階からの高値売り抜けのタイミングが意識されやすいもよう。また、豪ドル/円の価格は一目均衡表の雲が位置するレベルから大きく乖離する動きとなっており、今後この乖離を埋めに行くもう一段の調整的な豪ドル反落リスクにも注意を払いたいところです。
本日の主な指標
東京時間09:30:(豪)失業率-10月 予想5.8% 結果5.8% 前回5.7%
東京時間09:30:(豪)新規雇用者数-10月 予想-1.00万人 結果2.45万人 前回3.98万人
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
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