【米ドル/円 米雇用統計の悪化を受け一時急落】
昨日までの動向
先週末6日、米ドル/円は実体部がしっかりとした陰線引け。東京市場から欧州市場序盤では、米ドル/円は軟調に推移しました。米雇用統計の発表を控えて、各主要通貨ペアは小幅なレンジでのもみ合いとなる中、米ドル/円ではポジション調整の円買い戻しがやや優勢となったもよう。米ドル/円は90.70-75レベルから90.40-45レベルにまでじりじりと下げる動きとなりました。ただ、米雇用統計を控え、様子見などから積極的な取引は手控えられ、東京市場を通じて全般的な値動きは鈍く、狭いレンジでの取引となりました。
米国市場に入り米ドルが対円で急落。NY時間午前に発表された米雇用統計で、米10月非農業部門雇用者数は事前予想17.5万人減のところ19.0万人減に、また米10月失業率が事前予想9.9%を上回り10.2%の悪化となりました。米雇用統計の悪化を受け、米景気回復の遅れが懸念され、リスク回避による円高・米ドルが進行。同時に安全逃避によって、米国債の価格が上昇(金利は低下)し、米ドル高と、円高が進む中、米ドル/円では米ドル安が優勢となったもよう。今回の失業率の悪化から、FRB(米連邦準備制度理事会)の緩和的政策が、長期化するのとの思惑も米ドル売りに寄与したようです。米雇用統計発表直後、米ドル/円は90円台半ばレベルより急落。90円台の節目を下回ると一時89.60-65レベルまで下げる展開となりました。
本日の展望
米ドル/円は直近サポートとして寄与していた90円台前半を下抜け、下げ幅を加速し一時89.60-65レベルにまで下げ幅を拡大する動きとなりました。上値では、一目均衡表の雲の下限90.65レベルが抵抗となったもよう。一目均衡表の転換線や厚い雲も右肩下がりを続けており、徐々に上値を切り下げる動きとなっています。下値では6日に下げ止まった89円なかばレベルが目先のサポートと考えられ、同レベルでサポートされるかが焦点となりそうです。89.60-65レベルを下抜くと2日の安値89.15-20レベルを視野に捉えての取引となりそうです。一方、上値ターゲットとして一目均衡表の転換線や雲の下限が位置する90.40~50レベル。21日移動平均線が位置する90.65-70レベルなどがあげられます。
本日の主な指標
本日、主だった米経済指標の発表は予定されていません。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
【豪ドル/円 米雇用統計の悪化を受け反落もGDP予想引上げなどで底堅い動き】
昨日までの動向
豪ドル円は十字小陰線引けに。東京時間、豪ドル/円は堅調に推移。RBA(豪準備銀)は四半期金融政策報告の中 で2009年のGDP成長率を従来の+0.5%から+1.75%へ、また2010年を2.25%から3.25%へと大幅修正。また、金利見通しに関しては「追加利上げ、段階的に実施していく」とし、更なる段階的な利上げ見通しを示したことなどが豪ドル買い支援材料となったもよう。RBAの四半期金融政策報告でのタカ派な内容を受け、豪ドル/円は再び83円台前半レベルにまで上昇する展開となりました。
NY市場に入り、豪ドル/円が一時反落。米雇用統計が予想を下回る悪化となったことで、リスク回避により対欧州通貨や対資源産出国通貨を対円で買い戻す動きが一時優勢となりました。米雇用統計発表後、豪ドル/円は83円台前半レベルから82.40-45レベルにまで下げる動きとなりました。
本日の展望
豪ドル/円は、一目均衡表の基準線が位置する80.80-85レベルで底を打ち、反発に転じる動きとなっています。またその基準線も上昇転換し好転サインを示唆しているようです。豪ドル/円はここ連日、長い下ひげを残す足形を継続しており、下値では豪ドル押し目買い意欲が強いようです。一方、上値では83円台前半レベルが豪ドルの直近での主要抵抗線として豪ドルの上値を阻んでいます。今後、豪ドル/円が上昇を継続するにあたりまずは同レベルを上抜けたのち、83円台に定着となるかが焦点となりそうです。一方下値ターゲットとして本日一目均衡表の基準線が位置する81.35-40レベルがあげられます。
本日の主な指標
本日、主だった米経済指標の発表は予定されていません。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
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※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
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