3104 富士紡ホールディングス 東証1部

四季報2013年春号によると、スマホ需要で半導体向け研磨材が絶好調、新規用途も増加。利益上振れ、最高純益圏へ。増配。14年3月期は化学品で東洋紡の武生工場取得が寄与。が、利益柱の研磨材が需要一服。利益小幅反落に。

中長期のチャートをみると2009年2月25日の59円で底打ちとなり、下値の切り上げ角度を(1)→(2)→(3)と高くし、2012年5月15日の145円を安値に急角度の上昇となって2008年6月4日の246円を突破し、11月8日には394円まで上昇しました。目先は2013年3月期の好業績を織り込んでの上昇だったため、2014年の予想が弱かったことで材料出尽くしとなり、4月19日の258円まで下落しました。ここで反発となって上昇トレンド(3)を形成する可能性高く、押し目買い有利と考えられます。

富士紡ホールディングス

 

5706 三井金属鉱業 東証1部

四季報2013年春号によると、機能材料低迷。前半の金属価格低迷響くが、終盤の円安で価格押し上がる。会社数字堅め。14年3月期は機能材料横ばいだが、金属・資源の円安効果大。PC向け電材や自動車機器停滞こなし、営業益反発。

中長期のチャートをみると、2009年3月10日に122円で底打ちとなり、8月14日の304円まで急上昇後、三角保ち合い(A)を形成しました。煮詰まったところで、この三角保ち合い(A)を上放れして、2011年2月17日の333円まで上昇しましたが、3月11日の東日本大震災をきっかけに下降トレンド(B)入りとなりました。この下降トレンド(B)の中で、2012年7月25日の145円を安値に三角保ち合い(C)を形成していましたが、安倍政権下での円安を受けて11月13日の155円を2番底として急上昇し、今年の2月12日の243円まで上昇しました。ここでもみあいとなって直角三角形の保ち合い(D)を作り、5月10日に229円で買転換出現となっています。

三井金属鉱業

 

7999 MUTOHホールディングス 東証1部

四季報2013年春号によると、大判IJプリンタは欧州やアジア向け減。販価下げもきつく営業減益。営業外の負ののれん益ない。退職金等特損減。14年3月期は主力製品が米国向け横ばい。欧州やアジア向けなお低迷。販価下落も続く。資材高止まりで採算悪化。営業益続落。

5月2日発表の2013年3月期決算では黒字転換ですが、四季報春号の時点での予測はあまり冴えません。しかし、チャートの形をみると上に行きたがっているようにみえます。

2012年2月3日の585円を高値に急落となり、5月16日の203円まで下落したあと、6月27日の300円まで反発し、その後は下向きの先細三角形(A)の下げ方となりました。この中で、11月15日の157円を安値に反発となり、上値、下値を切り上げる上昇トレンドとなっています。又、1年間の動きでみると、上値を280円とし、下値を切り上げる直角三角形の保ち合い(B)となっていましたが、昨日13日に△36の295円で買転換出現となって三角保ち合いを上放れしています。日経平均はすでに高値圏にありますので、個別株の新規の買いは損切りポイントを決めて売買するのが高値づかみしないための方法です。

MUTOHホールディングス

 

8140 リョーサン 東証1部

四季報2013年春号によると、車載用やFA、家電向け半導体が総じて苦しい。技術サポート加えた営業増やし利益率改善するも会社想定下振れ。14年3月期は下期に産機関連が上向く。車載用半導体の引き合い活発で、新規案件も上乗せ。スマホ周りの堅調続き営業増益。

中期のチャートでは、2010年4月26日の2,618円の高値から下降トレンド(A)を形成。この中で大底圏で下向きの先細三角形(B)を形成し、その煮詰まったところで2012年10月26日の1318円で底打ちとなり反発。11月2日に1,413円で買転換が出現し、アベノミクス相場につれて急騰し、今年の2月6日に2,041円まで上昇しました。ここをピークに買われ過ぎから反落となり、2月27日に1,858円で短期の売転換となって、4月4日の1,649円まで下落。2012年10月26日の1,318円から今年の2月6日の2,041円までの上昇幅の1/2押し(1,680円)を少し切る1,649円まで下落して反発し、5月14日に1,787円で買転換出現となりました。

リョーサン

 

7914 共同印刷 東証1部

四季報2013年春号によると、コミック等雑誌堅調、書籍強含み。高機能材も伸長。が、建材反落。カタログ等商業印刷苦戦し会社営業益未達懸念。14年3月期はコミック牽引し出版印刷が強含み。業務受託伸ばし商業印刷戻り歩調。前期投入の高機能材もフル寄与。増益。

中長期のチャートをみると、2006年4月6日の615円を高値に下降トレンド(A)を形成していましたが、2008年10月28日の177円でいったんの底打ちとなりました。ここからの反発で2009年8月31日の336円まで上昇しましたが、その後は安値を177円、高値を336円とする下向きの緩やかな先細三角形(B)を形成していました。この中で10月12日の165円の安値をつけて11月8日に190円で買転換が出現し、その後のアベノミクス効果で急騰となって、今年の4月11日には419円まで上昇しました。高値圏でもみあっていましたが、5月10日の決算発表で材料出尽くしとなり、5月13日に358円で短期の売転換出現となって調整に入っています。

共同印刷