7735 大日本スクリーン製造 東証1部

四季報2013年春号によると、収益柱の半導体装置低調。液晶装置の期末底入れで補えず赤字。14年3月期は液晶装置が内外で底入れ、韓国向け有機EL塗布装置も貢献。印刷機器安定。半導体装置後半増。営業黒字化。税軽い。復配。

中期トレンドでは、2012年3月19日の787円を高値に、円高と半導体不況を受けて下降トレンド(A)を形成しました。この中で10月4日の361円を1番底、今年の2月13日の384円を2番底として反発し、3月14日には512円まで戻して下降トレンド(A)を抜け出しました。ここから4月2日の410円まで押し目を入れ、末広がりの上向き三角形(B)の上昇となっていましたが、4月19日に482円で上放れの形となっています。業績は底を打っており、出遅れ銘柄として押し目を買ってみるところだと思われます。

大日本スクリーン製造

6674 ジーエス・ユアサコーポレーション 東証1部

四季報2013年春号によると、自動車用鉛蓄電池で世界3位、リチウムイオン電池の育成注力。採算よい産業用電池・電源が好調。ただ工場稼働に伴い償却増。営業減益。14年3月期は自動車用鉛電池、産業用電池・電源が増加。増産効果あり自動車用リチウム電池の部門赤字縮小。営業益底打つ。

2008年10月28日の182円の安値から電気自動車のリチウムイオン電池関連として暴騰し、2009年6月18日には1,228円と8カ月で6.7倍化となりました。急落後は8月13日の928円まで戻し、その後下降トレンド(A)を形成していましたが、この中で2012年8月3日の286円で底打ちとなりました。その後今年の2月まで350円水準でもみあっていましたが、日経平均の上昇につれて出遅れ修正し、3月8日に475円まで上昇しました。ここから4月4日の362円まで押し目を入れ、4月18日に404円で再び買転換出現となっています。2012年3月10日の475円、今年の3月8日の475円とダブル天井の形となっていますので、このまま4月4日の362円を切らずに475円を突破すれば一段高となってくると思われます。

ジーエス・ユアサコーポレーション

7231 トピー工業 東証1部

四季報2013年春号によると、柱のホイール順調。が、中国景気減速で建機用履板が低調。営業減益だが会社計画は超過。14年3月期は建機需要が後半にかけ回復し履板復調。ホイールは日系車増産が追い風。営業益反発。増配余地。

中長期のチャートでは、2008年7月31日の350円の戻り高値から9月のリーマンショックを受けて暴落し、2009年2月24日の126円で底打ちとなりました。ここから8月17日の248円まで反発するものの、それ以降は、上値はこの水準で押さえられていましたが、下値は(A)→(B)と切り上がっていました。この上昇トレンド(B)の中で、2012年4月4日に273円の高値をつけて2009年8月17日の248円を上回りましたが、急激な円高と中国の景気減速を受けて、10月11日に142円まで下落しました。

現在は、142円を安値に反発となって、4月4日の273円からの下降トレンド(C)を上に抜き、今年の2月12日には237円まで上昇し、もみあって2月27日に207円まで押し目を入れ、4月23日に227円で再び買転換出現となりました。

トピー工業

1929 日特建設 東証1部

四季報2013年春号によると、受注は復興関連等で530億円(前期比1・7%増)へ。手持ち消化順調で営業益強含み。株式併合のうえ1円増配。14年3月期も手持ち工事潤沢。補正予算など受注環境は良好だが、人員稼働率が高水準で伸びしろ小。営業増益だが小幅止まり。

2011年3月11日の東日本大震災の復旧関連銘柄として4月4日の948円〔4分割前の株価は237円〕まで上昇し、その後目先材料出尽くしとなって8月9日の312円まで下落しました。ここから2012年2月9日の532円まで上昇するものの民主党政権の対応の遅れから建設株は調整入りとなり、下向きの先細三角形(A)の下げ方となりました。この中で、9月25日の224円、10月11日の226円とダブル底をつけて買転換出現となり、そのまま上放れとなって今年の1月8日の427円まで上昇しました。ここから緩やかな下降トレンド(B)となっていましたが、4月23日に380円で買転換出現となって下降トレンド(B)を上に抜いてきています。

業績が今一つですが、1月8日に427円の高値をつけて以来、アベノミクスでは金融緩和政策による円安進行となって、輸出関連、不動産、銀行などのセクターが中心となって上昇し、財政投資関連の建設などが出遅れていましたので、水準訂正する動きになってきています。

日特建設

6704 岩崎通信機 東証1部

四季報2013年春号によると、ネットワーク構築支援が微増だが、主力のビジネスホンは減少。製版関連の開発投資増え営業益均衡。14年3月期はビジネスホン前期並み。製版新製品が本格化。太陽光発電も下期稼働。開発費負担が緩和のうえ生産合理化あり営業益黒字化。

中長期トレンドでは、2005年12月12日の453円を高値に本格調整となってきました。下値の下げ方として、(1)→(2)→(3)→(4)と下げ角度が徐々に緩やかになり、2008年8月6日の158円を高値の基点、10月10日の65円を安値の基点として、下向きの先細三角形(A)の下げ方となっていました。この中で、10月10日の65円、2010年10月20日の57円、2012年11月13日の53円と順下げの3点底となり、53円を安値に反発となって短期の上昇トレンド(B)を形成し、4月23日に117円で買転換出現となって下向きの先細三角形(A)を上放れしてきています。押し目買いの形と考えられます。

岩崎通信機