5711 三菱マテリアル 東証1部

四季報2013年春号によると、銅が金属価格想定以下。超硬品等も世界経済減速が影響。ただセメントが復興需要で上振れ。アルミ堅調も効き通期利益は据え置き。持分のSUMCO改善。14年3月期はセメント続伸、超硬品も上向く。

セメント、銅、電子材料、自動車関連が主力事業。この中でセメントは公共事業復興関連であり、銅は世界経済の回復が追い風になる事業。

中長期のチャートをみると、2008年5月20日の555円を高値に9月のリーマンショックを受けて暴落し、11月21日の166円で底打ちとなりました。ここから2009年6月8日の342円まで上昇するものの、その後は166円を安値、342円を高値とするボックス相場となっています。この中で、2011年3月1日の318円を高値の基点、10月4日の176円を安値の基点とする三角保ち合い(A)を形成してきました。そしてこの三角保ち合いが煮詰まってきたところで、2012年11月14日の210円を安値に反発となり、12月10日に242円で買転換が出現し、三角保ち合いを上放れして今年の1月7日に310円まで上昇し、ここをピークに調整入りとなり、2月1日に287円で短期の売転換が出現し、2月14日の266円まで下げて反発しているところです。

三菱マテリアル

7735 大日本スクリーン製造 東証1部

四季報2013年春号によると、半導体装置が利益柱。ウエハ洗浄装置で世界断トツ。液晶製造装置、CTPなど印刷機器も有力。

新製品寄与し印刷機器底入れ。が、半導体装置は想定以上に低迷。液晶装置も大型パネル用の投資意欲急減。開発費減で補えず一転営業赤字。繰延税金資産取り崩し。無配転落。14年3月期は採算よい半導体装置徐々に戻り、液晶装置底打つ。

チャートの形をみると、2010年8月27日の366円を安値に急騰となって2011年3月31日の888円まで上昇し、7カ月で2.4倍化しました。その後上値を切り下げ、下値は375円水準で抵抗ラインとなる直角三角形の大きな保ち合いとなっているようにみえます。この中で2012年3月19日の787円を高値に業績が悪化し、10月4日の361円まで大幅下落し、今年の1月4日の545円まで反発するものの再下落となって、2月13日に384円の安値をつけ再び反発して2月18日に483円で買転換出現となり、出来高も急増しています。昨年の10月4日の361円を1番底、今年の2月13日の384円を2番底として赤字転落という悪材料を織り込み、2月18日の483円で買転換出現とみることができます。押し目買い有利の形と考えられます。

大日本スクリーン製造

1926 ライト工業 東証1部

四季報2013年春号によると、東北発祥。基礎・地盤改良など特殊土木中心。受注は基礎・地盤改良が非被災地等で持ち直し、単体610億円(前期比2%増)に向け順調。上期の工事進捗が想定以上、不採算案件も減る。退職給付費用見直しあるが営業減益幅縮小。14年3月期は受注採算徹底が効く。営業益反発。

2008年10月10日の128円を1番底に2010年5月6日の274円まで戻したあと再下落となって、この年の11月1日の171円で2番底となり、上昇トレンド(A)を形成しました。この上昇トレンド(A)の中で、2012年2月8日の532円でピークとなり、もみあったあと急落し、6月5日の283円まで下落しました。この283円を安値に緩やかな角度の上昇トレンド(B)となっていましたが、11月13日の323円を安値に安倍政権による公共投資関連への政策を好感して上昇トレンド(B)を上放れし、今年の1月8日には526円まで反発しました。2012年2月8日の532円に対する2番天井のような形となって反落し、1月17日に468円で短期の売転換が出現し、1月23日には434円まで下げて反発、1月30日に467円で買転換出現となりました。しかし、ここから再下落となって2月13日に425円と1/2押しまで下げて売転換出現となり、ザラ場では2月15日の409円まで下げて反発となっています。

ライト工業

4203 住友ベークライト 東証1部

四季報2013年春号によると、医療機器は安定的、新基板『LαZ』も上向く。が、主力の半導体封止材が一段悪化気配。自動車樹脂も欧州向け厳しい。増益幅は下振れ。年10円に連続減配。14年3月期は『LαZ』の本格拡大見込む。

昨年2月27日の504円の高値からの下降トレンド(A)の中で、10月3日の267円、10月15日の265円、10月29日の273円と日足での3点底(逆三尊天井)をつけて下降トレンド(A)を抜け、11月7日に308円で買転換が出現したことで悪材料出尽くしとしました。そこで、280~290円前後の押し目を買って、短期利食い目標は310~330円としました。

2日後の11月14日(水)に279円の安値をつけて上昇に転じ、11月16日に312円でろく買出現となって利食い目標を軽くクリアーし、今年の1月11日には382円まで上昇しました。その後1月24日の346円まで押し目を入れ、350円台を中心にもみあっているところです。押し目浅く1カ月弱もみあっていましたが、2月12日には405円の高値更新となりました。全体相場の方向性が定まらない局面では材料株として物色される可能性があります。

住友ベークライト

5631 日本製鋼所 東証1部

四季報2013年春号によると、素形材・エネルギーは電力関連不振。ただ、成形機や樹脂加工軸に産業機械が想定超え営業減益幅縮小。有証評価特損計上。14年3月期も産業機械堅調見込む。ただ素形材等の低操業で利益復調緩慢。

2011年1月12日の914円の高値からの大きな下向き先細三角形(A)の中で2012年6月4日の374円で底打ちとなり、今度はこの374円を安値に上向きの先細三角形(B)を形成しました。この中で、10月11日の412円を安値に11月5日の484円まで上昇し、押し目をつけている11月13日の終値466円の時点で、440~460円を買いポイント、短期利食い目標を510~530円としました。

結局、11月15日に452円まで下げて、440~460円の買いポイントに入り、11月19日には530円まで上昇し510~530円の利食い目標に入りました。わずか1週間で利食いとなりました。

そこから11月30日の454円まで下げて再上昇となり、今年の1月4日には581円までの上昇となり、ここをピークに調整入りとなりました。11月30日の454円から1月4日の581円までの上昇幅の全値押しに近い形となって、2月15日に466円まであって反発し、2月18日に495円で買転換出現となっています。押し目買いの形と考えられます。

日本製鋼所