6366 千代田化工建設 東証1部

四季報2013年新春号によると、受注残豊富。LNGプラント、シリコン工場など海外大型工事進捗。国内も複数のLNG基地案件。予備費戻り益剥落だが、会社計画は過小。14年3月期も国内外で工事繁忙。本社集約費用消える。

中長期のチャートをみると、2008年6月6日の1,274円の高値から調整中に9月にリーマンショックがおきて暴落となり、10月28日の348円で底打ちとなりました。その後2009年2月23日の374円を2点底にして上昇トレンド(A)を形成していましたが、2011年12月21日の742円を安値に急角度の上昇となって上放れ(上向きの先細三角形の上放れ)となって、2012年10月30日には1,309円まで上昇し、2008年6月6日の1,274円を上回りました。目先は、買われ過ぎから2カ月を超える調整となって、高値圏での小さな三角保ち合い(B)を形成していましたが、1月4日に1,253円で買転換出現となって三角保ち合いを上放れしてきています。10月30日の1,309円を終値で突破すると、次は2008年1月30日の1,457円が目標となります。高値圏ですが、押し目買いの形と考えられます。

千代田化工建設

7972 イトーキ 東証1部

四季報2013年新春号によると、新規連結会社が売り上げ70億円カサ上げ。オフィス家具は首都圏のオフィス再開発向け好調だが、競争激化で単価が想定以下。13年12月期は稼ぎ時の前半に首都圏のオフィスビル移転需要継続。遅れぎみの震災復興需要も発現へ。営業増益。

2008年のリーマンショックからの下落のあと2009年11月30日の157円でいったん反発するものの、2010年4月15日の311円まで上昇後再下落となって、大震災直後の2011年3月15日の131円で底打ちとなりました。2011年11月28日の162円を2番底に業績上方修正から急反発となり、2012年4月26日の544円までの大幅上昇となりました。7月24日に331円まで押し目を入れたあと反発となり、10月23日の524円、11月6日の522円とダブル天井をつけて11月27日の416円までの押し目を入れ、この水準でもみあって1月7日に453円で買転換出現となりました。押し目買いの形と考えられます。

イトーキ

2281 プリマハム 東証1部

四季報2013年新春号によると、子会社決算期変更の影響で売上高57億円・営業益2億円剥落。食肉は前半の豚肉相場下落で軟調。が、コンビニ向け総菜が好伸。営業益横ばい圏維持。会社増額修正計画は下期消費減退想定し慎重。14年3月期は豚肉単価底入れ。営業増益。

中期のチャートをみると、2008年11月10日の210円を高値に本格調整入りとなり、2009年11月27日の87円で一旦の底打ち。ここから2010年2月22日の116円まで反発するものの再下落となって、この年の11月2日の80円で再度の底打ちとなり(イレギュラーで東日本大震災の時の3月15日にザラ場で75円まで下落)、その後安値圏で三角保ち合い(B)を形成していました。この煮詰まったところの2011年9月26日の92円を安値に上放れし、昨年2012年4月23日に164円の戻り高値となりました。6月4日の121円まで押し目を入れたあと7月27日の148円まで反発し、中段での三角保ち合い形成となっていましたが、大発会の1月4日に149円で買転換が出現し、三角保ち合いを上放れする形となっています。但し、2008年11月10日の210円からの下降ライン(A)に上値を押さえられていますので、多少時間がかかるかもしれません。

プリマハム

4403 日油 東証1部

四季報2013年新春号によると、機能食品軟調。防錆剤は欧州向け苦戦で弱含み。が、出足もたついた医用関連と燃料が下期挽回。在庫評価減こなし営業益横ばい。災害特損見込まず純益最高。14年3月期は防錆剤や機能食品が復調。

チャートの動きをみると、2009年8月26日の563円からの下降トレンド(A)の中で、2011年2月1日の453円の高値をつけたあと、東日本大震災で3月15日の278円まで急落。ここから10月3日の409円まで戻したあと、高値を415円、安値を345円とするボックス相場(B)となりました。この中で2012年4月25日の415円、7月25日の415円とダブル天井をつけて10月3日の352円まで下落し、今年の1月4日に396円で買転換出現となっています。

1年半近いボックス相場となっていますので、415円を突破すれば一段高となる形です。押し目を買って、415円突破を待つことになります。

日油

6504 富士電機 東証1部

四季報2013年新春号によると、古河系で重電5社の一角、富士通の母体。沖縄電力向け案件が寄与、産業インフラは更新需要が上乗せ。自販機改善貢献大きく、ディスク媒体の構造改革効果も。半導体の鈍化こなし営業益続伸。14年3月期は産業インフラ堅調。自販機も寄与。

過去2年間のチャートの動きは、2011年2月16日の290円の高値をつけたあと、3月11日の大震災にみまわれ3月15日の166円まで急落し、その後は4月27日の266円まで自律反発するものの円高を嫌気し上昇トレンド(A)を形成しています。

この上昇トレンド(A)の中で、2012年9月5日の154円、11月13日の151円と2点底となって反発、上値を切り下げる直角三角形(B)の保ち合いとなっていましたが、11月26日に175円で買転換が出現し、保ち合いを上放れして年明けの1月4日には222円と目先の上値抵抗ラインまで上昇し、1月9日に203円まで押し目を入れています。押し目買いの形と考えられます。

富士電機