7756 日本電産コパル 東証1部

四季報秋号によると、顧客の一眼レフ増産でシャッター、交換レンズ大幅増。スマホ向けに振動モーター強伸。不採算事業撤退効く。が、タイ工場の本格回復に遅れ、利益柱のコンパクトデジカメ用シャッターが想定下回る。増益幅縮小。事業整理特損ない。増配。

10月24日発表。7-9月期経常利益は11%増の15.7億円。通期を従来比39%減に下方修正。

2010年12月13日の1,489円の高値からの下降トレンド(A)の中にあります。この中で今年の3月30日の1,091円を戻り高値に下落となって、昨年の大地震直後の安値3月17日の756円を下に切る下げとなり、7月25の615円まで下落しました。ここから8月22日の754円まで自律反発するものの下向きの先細三角形(B)の下げ型となり、この中で10月11日の583円、10月30日の585円とダブル底のような形となって反発し、11月16日に658円で買転換となって上放れの形となっています。

このまま上昇すれば700円台からは目先上値は重たくなりますので見送り、630~650円前後までの押し目あれば買ってみるところと思われます。

日本電産コパル

1719 間組 東証1部

四季報秋号によると、土木堅調も建築選別で単体受注1,700億円(前期比3・8%減)。手持ち消化進むが建築の不採算案件が残る。後半から採算重視効果、資材調達見直し効果出ても補えず。減損特損なく純益増。増配。

その後の決算では、上方修正するなど順調に推移。安倍政権が誕生すれば、安全・防災の公共事業拡大が期待できる。

チャートをみると、2010年10月27日の57円を安値に上昇トレンド(A)を形成。この中で今年の2月22日に275円の高値をつけ、三尊天井となって3月23日に243円で売転換が出現し、上昇トレンド(A)を下に切って5月29日の150円まで下落。そこから、6月29日の223円まで上昇後下落となり、9月6日の153円、10月15日の152円とダブル底となって反発し、下降トレンド(B)を上に抜けて11月15日に186円と買転換が出現。

押し目待ちに押し目なしが心配ならば100株単位で買えますので、買い下がってみるのも一考と思われます。

間組

5981 東京製綱 東証1部

11月9日の決算発表…下方修正。2013年3月期の連結経常損益が25億円の赤字(前期は3億8,300万円の黒字)になる見通しだと発表。従来予想は1億円の黒字だった。

同社は、道路設備・橋梁など公共事業分野に強みを持ち、自民党政策関連になりますので、目先は悪材料出尽くしとなったところを買って、自民党政権の政策を待つということになります。

2011年6月14日の347円を高値に急落となって180円の強力な下値抵抗ラインを終値ベースで切り、10月5日の153円まで下落。反発後、再下落となって12月29日の145円で2点底となり、今年の1月23日の204円まで上昇するもののすぐに反落となりました。2点底となっていたところを下に切って下向きの先細三角形の下げ方となり、この中で9月13日の90円、10月11日の78円、11月13日の83円と逆三尊天井の形を形成してきています。

終値で105円以上で引けると短期での逆三尊天井が確定し上放れの形となりますので、まずは95~100円前後で買ってみるのもいいかもしれません。

東京製綱

4271 日本カーリット 東証1部

四季報秋号によると、電子材料や工場設備向け化学品低調。が、紙パ向け塩素酸ナトリウムが海外提携品取り扱いでシェア増大。化薬も危険性評価試験受託増に加え、復興需要で爆薬が下期動意。シリコンウエハ原価低減による止血も効き営業益回復。

昨年の2月17日の526円を高値に、3月11日の大震災を受けて3月15日の342円まで急落。ここから7月28日の483円まで上昇するが戻り天井となって下向きの先細三角形(A)を形成し、この中で9月5日に360円で当面の底打ちとなって反発し、9月19日に392円で買転換が出現しました。ここで上下動を繰り返しながらも緩やかな上昇トレンド(B)を形成しています。

このまま上昇すれば430円水準から上値が重たくなりますので、いったん見送りとなりますが、押し目を形成すれば390~400円前後で買って短期利食い目標と考えられます。

日本カーリット

6472 NTN 東証1部

四季報秋号によると、国内自動車、産機向けベアリング堅調。だが北米自動車向け受注想定超で材料が不足、日本からの輸送費など上期に約50億円の費用増織り込む。成長期待の中国足踏み。欧州も想定以上に不振。償却増。営業増益幅縮小。営業外に為替差損。

11月5日の決算発表では、今期は赤字転落予想。

今年の3月19日の379円を戻り高値に6月5日の231円まで下落の後は先細三角形(A)の下げとなりました。この中で、10月11日の137円、11月14日の131円と2点底となって反発し、上放れの形となって11月22日の172円で買転換出現となりました。業績からみるとまだ買えませんが、円安基調が定着しつつあり、いずれ下げ過ぎの水準訂正が行われる可能性が高いと思われます。損切りを設定して押し目買いとなります。

NTN