8058 三菱商事 東証1部

2008年11月21日の923円を底値に2009年1月15日の2,542円まで上昇後、上値を切り下げる形となっています。この下降トレンド(A)の中で、2011年3月11日の大地震で3月15日の1,756円まで急落したあと、4月4日の2,370円まで反発するものの、急激な円高を受けて再下落となり、3月15日の1,756円を切って10月5日の1,393円まで下落しました。ここを安値にもみあったあと、11月25日の1,452円を二番底にして三角保ち合い(B)を上放れ、今年2月27日の2,044円まで上昇後、3月19日の2,036円、3月27日の2,017円と順下げの三尊天井(柴田罫線では二番目が一番高い三尊天井)となって3月29日に1,931円で売転換となりました。

三菱商事

1815 鉄建 東証1部

四季報春号によると、単体受注は前年比6.1%減。完工減、労務費高騰響く。無配懸念。2013年3月期は手持ち工事減少するが、受注原価・施工管理徹底し営業利益横ばい。3月7日に鉄建が1年ぶりの高値へ。JR東日本が耐震補強対策に約1,000億円投じると発表し、鉄道工事の受注拡大期待広がる。JR東日本の関連会社は耐震工事の恩恵を受けやすく、主力株が調整すれば、中小型の材料株が物色される可能性が高い。

長期のチャートをみると、2006年2月28日の311円をピークに下降トレンド入りとなり、下値の下げ方をみると、(1)→(2)→(3)と下げ角度を緩やかにし、最終の下げの形としては2008年6月6日の142円を高値、10月10日の77円を安値とする緩やかな下向きの三角保ち合い(A)を形成。この中で、2008年10月10日の77円、2009年3月10日の73円、2010年10月12日の65円と順下げの三点底となって反発し、2011年3月23日の156円まで上昇しました。ここから再び調整して9月26日の77円、11月22日の78円でダブル底となって今年1月5日に99円で買転換が出現しました。その後、2月8日の133円まで反発して押し目を入れたあと、3月8日の144円まで上昇して再び押し目を形成しています。大底を打ったあと、上昇トレンド(B)を形成しつつあります。

鉄建

7840 フランスベッドホールディングス 東証1部

四季報春号では、インテリアは物流費等削減で止血。介護用具が住宅・施設向けとも拡大。営業益急反発。13年3月期は介護用具で営業力向上が奏功。インテリア小幅黒字に。営業増益維持。特損減る。

2008年5月20日の戻り高値169円のあとリーマンショックを受けて急落となり、10月10日に90円で当面の底打ちとなって2009年8月31日の164円まで戻しました。しかし、再下落して2011年には3月11日の大地震を受けて3月16日の72円まで急落しました。しかし、ここから急反発して8月30日に108円で買転換が出現し、下降トレンド(A)を上に抜けて上昇トレンド(B)を形成しました。この中で、今年2月15日の178円、3月8日の184円、3月22日の176円と週足での三尊天井となって3月26日に164円で売転換しています。基本的には1/3押し水準の150円以下を待つことになると思われます。

フランスベッドホールディングス

8002 丸紅 東証1部

3月9日の四季報速報では、紙・パルプ苦戦だが、油価上昇のエネルギーや電力が想定超えで最高益。13年3月期は穀物の取扱量続伸。海外プラントも増加。銅価軟調でも権益持つ銅鉱山が期初からフル生産。中期計画目標純益を達成。増配も。

2008年5月20日の高値988円からの調整で、9月のリーマンショックもあって急落し、11月21日の260円で底打ち。もみあったあと2009年3月12日の265円でダブル底に近い形となって上昇トレンド(A)を形成。この上昇トレンド(A)の中で、2011年2月15日に675円の高値をつけたあと、3月11日の大地震が発生して下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンド(B)の中で、10月5日に373円で底打ちとなって10月27日に464円で買転換が出現し、急上昇して先週3月19日(月)の647円まで戻りました。

このまま反発して647円を上に抜ければ2月15日の675円を試すことになりますが、その場合は目先ダブル天井を形成する可能性があります。このまま押し目となれば、昨年10月5日の373円から今年3月19日の647円までの上昇幅の1/3押し水準を1つ目の買い値として待つところだと思われます。3月7日の安値556円が丁度1/3押しとなります。

丸紅

8170 アデランス 東証1部

四季報春号では、13年2月期は国内が震災影響一巡もあり増勢持続。前上期の希望退職で人件費は通期23億円の軽減。米国も毛髪移植事業が復調のうえ拠点統廃合による目減り一段落。営業黒字定着。資産の売却や資産除去債務などの特損減。復配の公算。

2009年3月11日の620円で底打ちとなり、ここから急騰して8月11日の1,400円の高値をつけました。その反動で11月18日の858円まで急落し、その後はボックス相場(A)の動きとなりました。このボックス相場(A)の中で、2010年12月3日に1,190円の高値をつけたあとボックスを下放れし、下降トレンド(B)へ移行しました。この中で2011年9月26日の605円で底打ちし、ここから再上昇して下降トレンド(B)を上に抜け、上昇トレンド(C)へ移行しました。しかし、12月20日の1,008円、今年2月23日の1,000円でダブル天井となって上昇トレンド(C)を下に切り、3月28日に913円で売転換となっています。業績は、今期は黒字転換し、来期の復配も視野に入ってきました。チャートの形としては、1,008円を上に抜けると損切り前提に空売りしたいところですが、信用倍率が0.13となっており、リスクがあるといえます。9月26日の605円から12月20日の1,008円までの上昇幅の1/3押し水準を待ち伏せるところだと思われます。

アデランス