5727 東邦チタニウム 東証1部

9月28日の決算発表で、2012年3月期の連結最終損益が5億円の赤字になる見通しだと発表した。従来予想は8億円の黒字だった。ただ、今後はチタン需要が航空機向け中心に膨らむと期待され、また、中東の海水淡水化プラント向けもチタン需要の拡大要因。

チャートをみると、今年6月10日の2,535円を高値に急落。期初の想定為替レートが1ドル=85円だったことで大幅下落した。現在は、1ドル=80円想定へ見直し。10月4日の1,166円で当面の底打ちとなって10月17日には1,520円まで反発し、10月20日の1,352円まで押し目を入れて再反発中。10月20日の1,352円を終値で切ると損切り前提に押し目買い有利と考えられます。

東邦チタニウム

6641 日新電機 東証1部

2011年秋号の四季報では、主力の電力機器がメンテナンスなど堅調持続。スマートフォン普及を背景にディスプレー用イオンドービング装置の受注も好調続く。

チャートをみると、2010年9月2日の333円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、7月25日には802円と15年ぶりの高値をつけました。その後は、急激な円高もあって上昇トレンド(A)を下に切る下落となり、9月12日には479円の安値をつけました。ここから10月13日の591円まで上昇後、10月21日の510円まで下げて10月25日の546円まで反発し、この10月25日に10月21日の510円を切って500円で追加の売法則が出現しました。出来高も前日の3倍増加しての下げですので、何か悪材料があるのかどうか気になるところですが、本日は490円まで下げて509円で引け、出来高も普通の状態になっています。チャートの形としては、8月30日の595円、10月13日の591円をダブル天井、下値では9月12日の479円に対するダブル底を形成して479~590円のボックス相場になる形です。

日新電機

2681 ゲオ 東証1部

2011年秋号の四季報では、ゲーム等新品販売低調だが、主力のDVDレンタル絶好調。レンタル比率向上で上期の租利率改善が想定超える。今後の価格競争激化を見込んでも大幅増益。問題点は取締役のインサイダー取引発覚。内部統制に重大な欠陥。

2008年11月28日の52,700円を大底に本格上昇となり、2010年6月16日の117,000円まで上昇しました。ここから急落して10月12日の73,600円まで下落したあと再上昇となり、今年2月17日には117,000円とダブル天井となってもみあっている時に、3月11日の大地震が発生して3月15日の76,100円まで急落しました。その後、戻りを試すも6月2日の108,000円までで、8月9日に97,400円で売転換が出現し、大幅下落して10月13日には72,200円と年初来安値更新となりました。ここまで下げると、さすがに売られ過ぎとなって反発し、10月25日に77,300円で買転換出現となりました。押し目買いの形ですが、決算発表前ですのでリスクがあると思われます。

ゲオ

2269 明治ホールディングス 東証1部

四季報秋号では、前期特需の医薬品反動減。工場被災で第1四半期乳製品供給不足。砂糖など原料高重く営業減益。ただ、資材不足解消早い。会社計画は復旧長引く前提。減益幅を縮小。

チャートをみると、2009年11月30日の3,220円、2010年2月10日の3,275円、5月26日の3,235円と三点底となって上昇トレンド(A)を形成。この中で、2010年9月30日の4,045円まで上昇後、ここを一番天井として上昇トレンド(A)を下に切り、その後の戻りで2011年2月23日の3,870円で二番天井となりました。この水準でもみあっている時に、3月11日に大地震発生で3,725円で売転換となって急落し、3月16日の3,030円まで下落しました。この3,030円を安値に5月10日の3,550円まで戻したあと、三角保ち合い(B)を形成しつつありましたが、8月9日の3,105円の安値をつけたあと、8月10日の決算発表で悪材料出尽しとなって反発し、三角保ち合いを上放れして10月3日には3,710円まで上昇しました。そこから再下落となり、10月26日に3,430円で売転換出現となっています。 業績は今のところ不透明ですが、さらに大きく下がれば信用倍率が0.13倍ですので、買戻しによるリバウンドが狙えることになりそうです。

明治ホールディングス

1662 石油資源開発 東証1部

2011年四季報秋号では、油価格上昇で国内権益原油の利益拡大。しかし、火力発電所被災した東電からのパイプライン使用料収入減り、粗利に響く。カナダ重質油も現地政府へのロイヤリティ負担増。営業減益。

チャートをみると、2009年6月11日の5,700円からの下降トレンドの中で、下値の下げ角度が(1)→(2)→(3)と緩やかになり、今年10月4日の2,662円で当面の底打ちの形となって9月16日の3,140円まで反発し、そこから10月21日の2,921円まで押し目を入れて再上昇となり、10月27日に3,150円で買転換して9月16日の3,140円を上に抜きました。押し目買い有利の形ですので、10月21日の2,921円を終値で切ると損切り前提の買いとなります。原油先物が上昇してきていますのでプラスに作用するでしょう。

石油資源開発