8815 東急不動産 東証1部

6月2日の四季報では、防災商品軸に小売増勢。賃貸は賃料冴えず、ビル売却益剥がれる。住宅分譲も減少。営業益反落。7月29日の決算発表では、4-6月期の連結最終益218億(前年同期22億)。通期予想据え置き。

チャートをみると、2009年6月15日に489円の高値をつけ、2009年11月27日の274円まで下落したあとは三角保ち合いの形となり、この中で、2010年7月1日の300円を安値に上放れとなって今年2月21日の484円まで上昇しました。その後は、3月11日の大地震を受けて3月15日に314円まで急落したあと、3月23日の385円まで反発し、350円を挟んだもみあいとなっています。このもみあいの中で、4月19日の328円、6月17日の325円と2点底をつけ、7月22日に373円で買転換が出現して押し目を形成しています。本格的な戻りは3月23日の385円を終値で抜いてからと考えられます。

東急不動産

6505 東洋電機製造 東証1部

7月12日の決算発表で11年5月期決算で連結経常利益は前期比61%増と大幅増益を達成し、同時に開示した12年5月期の経常利益を65%増と予想しました。鉄道車両用の電機品大手で国内の設備投資の回復や海外での交通事業の拡大が業績を牽引しています。

2月10日の503円で二山形成して売転換が出現したことで、2月14日の時点では、短期の売転換と考えて高値からの1/3押し水準(470~490円)、1/2押し水準(440~460円)を買ポイントとしていましたが、3月11日の大地震発生で3月15日の286円まで急落しました。そこから3月22日の415円まで自律反発するもののもみあいとなり、6月16日の352円まで下落したあと、7月12日の好決算を受けて7月19日に423円で2回目の買転換(1回目は5月16日の410円)が出現し、7月20日の426円まであって再びもみあいとなっています。日経平均次第では、6月16日の352円に対する二番底の場合もありますので、リスクの取り方によって買ポイントを決める必要があると思われます。

東洋電機製造

8113 ユニ・チャーム 東証1部

7月29日の決算発表で、2011年4-6月期の連結決算は、純利益が91億円と前年同期比50%増となり、通期ベースでの会社計画を達成する可能性が高まりました。

昨年7月28日の3,560円を高値に下降トレンド(B)となって上昇トレンド(A)を下に切る動きとなり、この下降トレンド(B)の中で、今年3月11日の大地震発生で3月15日の2,690円まで下げました。しかし、ここを安値に急角度の上昇トレンド(C)となっていましたが、7月19日の3,635円の高値をつけて7月29日の好決算発表で目先材料出尽しとなって3,480円で短期の売転換となりました。昨日は、日経平均の急反発で3,640円の高値をつけて年初来高値を更新しました。このまま上昇するというよりも、高値圏でもみあって日柄調整もしくは値幅調整が欲しいところです。3月15日の2,690円の安値から8月1日の3,640円までの上昇幅の1/3押し(3,324円)水準を待ってみるところです。

ユニ・チャーム

6474 不二越 東証1部

7月6日の決算発表で通期業績予想を上方修正した。2011年11月期の連結純利益が前期比80%増の100億円になりそうだとし、これは従来予想を30億円上回り過去最高を更新する。中国など新興国で設備投資需要が増大し、工員や工作機械、ロボット、軸受けの販売が伸びる。

チャートをみると、2009年3月3日の120円で底打ちし、緩やかな上昇トレンド(A)を形成していましたが、2010年9月1日の202円を安値に本格上昇となり、今年3月9日の499円まで上昇しました。ここで3月11日の大地震が発生し、3月15日の323円まで急落するものの、3月31日には479円まで自律反発し、4月13日の380円まで押し目を入れたあとは、三角保ち合い(B)となり、7月6日の上方修正を受けて上放れし7月26日の561円の年初来高値更新となりました。目先は、日経平均の下落につれ安し、8月2日の506円で短期の売転換が出現しました。

不二越

7205 日野自動車 東証1部

7月27日の決算発表で、4-6月期は最終赤字となったものの、通期で2012年3月期は震災の影響を乗り越えて増収・増益となりそうだとしている。

チャートをみると、2009年11月27日の252円を安値の起点とし、2010年5月14日の523円を高値の起点とする三角保ち合い(A)を形成してきました。この中で、3月15日の335円(ザラ場安値309円)を安値に上昇トレンド(B)を形成し、7月26日に493円の高値更新となって三角保ち合い(A)を上に抜けてきました。目先一服場面は買いチャンスといえます。同社は、他の自動車株とは異なる値動きをしていますが、それは新興国でのトラック需要拡大が好感されているからといえます。信用取り組みが0.27倍ですので、大きく下げるほど反発は大きくなると考えられます。

日野自動車