4151 協和発酵キリン 東証1部

キリン傘下で発酵化学トップ。2010年12月期は薬価引き下げを新薬投入で吸収。2011年12月期は医薬品が新薬拡販で前進。長期のチャートで見ると、2007年10月19日の1,402円を高値にサブプライム問題やリーマンショックで暴落となり、2008年10月28日の586円で底打ちとなりました。その後、1,402円を高値、586円を安値とする大きな三角保ち合い(A)を形成しています。この三角保ち合いの中で、2009年8月28日の1,178円、2009年9月24日の1,163円とダブル天井となって下降トレンド(B)を形成し、この中で2009年9月24日の1,163円から2009年11月27日の901円までが一段下げ、今年4月26日の1,040円からが二段下げとなって、9月1日に800円の安値をつけ、三角保ち合い(A)の下値斜線にサポートされて反発し、10月6日に860円で買転換出現。二段目の下げからの戻りに入るところ。その戻りのあとは三段目の下げの可能性も考えられます。

協和発酵キリン

5943 ノーリツ 東証1部

9月9日の四季報速報では、今期は高効率型給湯器の販売が好調で、会社計画を超過達成する可能性もあるとしています。2008年10月10日の750円で底打ちとなり、現在は上昇トレンド(B)を形成しています。この中で、2009年の11月17日の993円から急角度の上昇トレンド(C)を形成し、この中で2010年の5月7日に1,694円、6月3日の1,682円とダブル天井を作って7月2日の1,409円まで下落しました。ここからの戻りが、上昇トレンド(C)よりも緩やかな角度の上昇トレンド(D)となって、9月30日に1,570円でこの上昇トレンド(D)を切りましたので、本格調整の形となります。さらに、この上昇トレンド(D)の中で、7月30日の1,574円、8月13日の1,630円、9月3日の1,666円と順上げの三尊天井を形成しての売転換ですので、新たに上方修正などの好材料がでなければ、7月2日の1,409円の安値を試す動きも想定されます。

ノーリツ

6474 不二越 東証1部

10月5日発表の2009年12月~2010年8月期の連結決算は最終損益が38億円の黒字(前年同期72億円の赤字)。円高など先行き不透明感があり、2010年11月期の通期業績予想は据え置いた。エコカー補助金終了の影響が懸念材料。チャートをみると、2008年6月6日の高値489円から、このあとのリーマンショックを受けて暴落となり2009年3月3日の120円で底打ちとなりました。現在はここからの上昇トレンド(A)の中にあります。この中で、2009年11月27日の166円の安値から大幅上昇となって上昇トレンド(A)をいったん上に抜け、2010年4月7日の317円で当面の天井をつけました。ここから今年5月24日の227円まで下落して、6月24日に285円の戻り高値をつけ下降トレンド(B)を形成しています。現在は、9月1日の202円の安値をつけて反発し、10月5日の決算発表を受けて10月7日に245円まで上昇するものの、円高進行を嫌気して10月12日に226円で短期の売転換となっています。4月7日の317円をつけてからの下げ方をみると、5月24日の227円までが第一段の下げ(下げ幅90円)、6月24日の285円から9月1日の202円までの下げが第二段の下げ(下げ幅83円)となっており、三段目の下げがあるとすれば10月7日の245円から70円ぐらいの下げ幅だと175円水準までの下げの可能性があります。この水準は、下降トレンド(B)の下値斜線にサポートされるところです。逆に、円高が止まって金融相場のような動きになると、238円水準を抜けると下降トレンド(B)を上に抜けますので、10月7日の245円を試して260~280円の上昇が期待されます。

不二越

4063 信越化学工業 東証1部

9月8日の四季報では、塩ビは米国ではやや苦戦だが、半導体ウエハは増勢で営業増益予想で底離れとなっています。チャートでは、2008年12月5日に3,400円で底打ちし、安値圏で三角保ち合い(A)を形成して上放れとなり、2009年3月27日の5,260円まで上昇。そこから、2009年7月10日の4,200円まで下落後、2009年9月24日の6,010円まで急騰し、その後は4,200円を安値、6,010円を高値とする大きな三角保ち合いを形成しました。この中で、2010年4月5日の5,720円を戻り高値に急激な円高を受けて(1)→(2)→(3)と徐々に急角度の下落となり、8月25日の3,810円で当面の底打ちとなりました。この8月25日の3,810円を安値に反発に転じ、下降トレンドを上に抜けて9月16日に4,470円まで上昇し、9月30日に4,050円まで下げたあと二段上げの上昇となり、10月14日(木)はアメリカでインテルなど半導体銘柄の上昇を受けて買転換となりました。10月5日(金)は、4,545円までいって△15円の4,480円となっています。形としては上放れと考えられます。

信越化学工業

7976 三菱鉛筆 東証1部

8月4日の四季報では、米国など海外販売が好調で2010年12月期業績は会社予想を上回りそうだとなっています。チャートをみると、2007年4月17日の2,075円を高値にサブプライム問題とリーマンショックを受けて暴落となり、2009年2月24日の882円で底打ちとなりました。ここから、緩やかな上昇トレンド(B)を形成していましたが、2009年11月25日の966円を安値に角度の大きい上昇トレンド(C)に移行しています。この中で、今年9月14日に1569円の年初来高値更新となって、10月8日に1408円で売転換が出現し、調整入りとなってきています。昨年からの動きをみると、当面の天井をつけたあと、大きな値幅調整があって切り返し、前の高値を抜くという動きになっています。2009年6月25日の1,315円を高値に2009年7月3日に1,210円で売転換が出現して、2009年11月25日の966円までの下落、2010年4月26日の1,452円を高値に5月7日に1,310円で売転換が出現して7月20日の1,137円まで調整しています。今回は9月14日に1,569円の高値をつけて10月8日に1,408円の売転換出現となっており、同じような下げ方であれば1,263円水準を待つところです。チャートの形からは空売りでもいいのですが、信用取り組みが売り残114.2、買い残10.1の0.09倍と非常に売り残が多く、何かキッカケがあれば急騰(踏み上げ)することも考えられますので、待ち伏せが基本と思われます。

三菱鉛筆