2593 伊藤園 東証1部

8月25日発表で2010年5-7月期の連結営業利益は前年同期比△40%の55億円となった。猛暑が追い風だが、11年4月期通期は、今後の天候や販売期間を見極めるため据え置く。チャートを見ると、2007年10月29日の2,410円の安値から(1)→(2)→(3)と下げ幅を小さくし、2009年3月18日の1,127円で底打ちとなりました。ここから現在上昇トレンド(A)を形成しており、この中で2008年12月5日の1,213円、2009年3月18日の1,127円、2009年4月28日の1,166円と三点底(逆三尊天井)となって、2009年5月27日に1,271円で買転換が出現し、2009年9月3日の1,729円まで上昇しました。しかし、2008年11月5日の1,725円に対して2009年9月3日の1,729円がダブル天井の形となって2009年9月16日に1,619円で売転換が出現し、2009年11月24日の1,325円まで下落しました。このあと、今年4月16日の1,496円まで上昇後、5月27日の1,265円まで下落し、1,265~1,496円のボックス圏の動きとなっています。つまり、2009年3月18日の1,127円の安値から2009年9月3日の1,729円まで上昇したあと下落し、中段のもみあいとなっているところです。4月16日の1,496円を上に抜けると1,600円、5月27日の1,265円を下に切ると一段安という形です。基本はボックスの下限で買って、上限近くで売るという投資になります。

伊藤園

4911 資生堂 東証1部

8月27日に、今期は通期で25億円の赤字見通しだが、上期に40億の赤字で下期は15億の黒字見込みとなります。さらに、来期(2012年3月期)から、今年3月に買収した米化粧品会社べアエッセンシャルの収益連結で75~85億の押し上げとなる見通し。来期は過去最高益を伺う見通しも。チャートをみると、2008年9月4日の2,630円を高値にリーマンショックを受けて暴落となり、2009年3月10日の1,233円で底打ちとなりました。ここから現在まで上昇トレンド(A)を形成しており、この中で今年1月15日の2,099円、3月18日の2,100円とダブル天井をつけて5月27日の1,718円まで下落し、再上昇となって6月29日の2,042円、7月28日の2,040円と再び戻りのダブル天井を作って、7月30日に1,934円で売転換し8月26日の1,803円まで下げて、上昇トレンド(A)に下値をサポートされて反発となっています。目先は、2,040~2,100円は強力な上値抵抗ゾーンとなりますので一度で抜けるのは難しいと思われますが、3月18日の2,100円を終値で抜けることができれば本格上昇となっていきます。ただし、8月26日の1,803円を終値で下に切ると、上昇トレンド(A)を下に切り1,700~2,000円のボックス相場入りとなってくる可能性が高くなります。

資生堂

7974 任天堂 大証1部

7月29日に発表した2010年4-6月期の連結決算は25億の赤字。ゲーム機の価格下落や円高進行が収益を押し下げました。ただし、11年3月通期の連結業績は従来予想を変えませんでした。今期発売予定の3次元(3D)対応携帯型ゲーム機の収益効果を見込みます。チャートを見ると、2008年9月1日の54,600円の高値からリーマンショックで暴落となり、2008年10月28日の21,600円でいったん底打ちとなって2008年12月11日の36,850円まで反発するものの、(2)→(3)と下げてトレンドを形成し、2009年12月4日の20,140円で底打ちとなりました。ここから短期の上昇トレンド(A)を形成するものの、2010年4月5日の32,950円を戻り高値に下降トレンドを形成して、現在に至っています。この下降トレンドの中で、6月21日の29,320円の高値から急激な円高を受けて急激な下げとなり、8月12日に21,960円の年初来安値更新となっています。目先は、8月30日に23,900円で短期の買転換が出て反発していますが、円高進行が打ち止めにならなければ再下落となって、2009年12月4日の20,140円に対するダブル底のような形となる可能性もあります。配当利回り3.49%です。

任天堂

5202 日本板硝子 東証1部

8月5日に発表した2010年4-6月期の連結最終益が黒字転換し、2011年3月期の連結最終益も10億円の黒字転換になると上方修正した。しかし、8月24日に最大498億円の公募増資を発表し、株価はこれを嫌気し年初来安値更新。チャートは、2008年9月1日の戻り高値597円をつけ、リーマンショックで暴落となって2009年3月10日の183円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(A)を形成するものの、2009年8月14日の374円で当面のピークをつけ、2009年8月27日に334円で売転換となって上昇トレンド(A)を下に切り、2009年11月27日の206円まで下落しました。ここから反発となって2010年4月30日の319円まで上昇するものの、上昇トレンド(A)の下値斜線にアタマを押さえられ、急反落となって短期の下降トレンド(B)を形成しています。8月27日には、2009年3月10日の183円を下に切る181円まで下げて十数年ぶりの安値となりました。黒字転換で今期上方修正ながら大型公募が需給関係を悪化させ、信用買い残も大きく膨れ上がっていますので、当面は200円台が上値となって戻り売りが続くことが考えられます。

日本板硝子

6754 アンリツ 東証1部

7月28日発表の2010年4-6月期の営業損益黒字転換し、上期予想を2億円の赤字から8億円の黒字に上方修正し、復配予定。チャートをみると、長期の下降トレンド(A)の中で2008年10月23日に172円で底打ちとなり、2009年2月23日の191円を二番底にして、2009年2月25日に213円で買転換が出現し、ここから2009年7月2日の438円までが一段上げ、2009年10月5日の272円から2010年4月26日の475円までを二段上げ、今年5月26日の319円から8月9日の581円までを三段上げとする上昇になりました。8月9日の581円をつけて、8月20日に518円で売転換出現となって調整中ですが、5月26日の319円から8月9日の581円までの上昇幅の三分の二押し水準(494円)で止まって反発すると、8月9日の581円を試す動きとなります。一般的に言えば、三段上げで当面の好材料を織り込んでしまっている可能性もあり、今回の下落は押し幅によりますが、ダブル天井か二番天井の形になりやすいといえます。

アンリツ