先週は、上に陽線が2本伸びると要注意としたが

目先は、11,000円を試す動きとし、先週の予測では連休明けの1月12日(火)に一時10,905円まであって終値は△80円の10,879円となりましたが、日米ともに日足での上昇の仕方からみると、そろそろ一旦下落してもおかしくない局面に近づいているとし、これより上に1~2本陽線がでると下落という形になってくるとしました。NYダウは1月12日(火)に▲36ドルの10,627ドルの反落のあと1月13日(水)△53ドルの10,680ドル、1月14日(木)△29ドルの10,710ドルと昨年来高値更新となって2本陽線が上に伸び、週末(1月15日)は▲100ドルの10,609ドルとなっています。日経平均も同じように1月13日(水)に▲144円の10,735円と反落したあと1月14日(木)△172円の10,907円、1月15日(金)△74円の10,982円と2日連続の昨年来高値更新となって上に陽線が2本でて週の大引けとなりました。為替も円安一服とし、一旦円高となるが円高トレンドという形には今回はならないとし、再度円安方向となってくるとしています。目先はこの円高局面に合わせて日経平均が調整してくると格好の買チャンスとなります。

今週は、想定通り調整だが10,600円を切るかどうかに注目

先週の想定通り、日米ともに1~2本陽線が伸びると目先ピークとし、NYダウは2本上に陽線が伸びた後週末(1月15日)は▲100ドルの10,609ドルとなり、日経平均も1月14日(木)、1月15日(金)と2本上に陽線が伸びて、本日は▲127円の10,855円の反落となりました。この調整の程度は為替の円高とNYダウの下落の幅によります。特にNYダウは昨年の昨年7月8日の8,057ドルからの上昇で、75日移動平均線を切るぐらいの調整が1度もなく、軽い調整で上昇しており、まだ昨年7月からの上昇が続いている形といえます。今回もNYダウの下げが浅いようですと日経平均もあまり下げずに、もう1度上値を試す動きがでる可能性もあります。

アメリカでは、10-12月期の決算発表が続きインテルは予想を上回る決算で材料出尽くしとなり、JPモルガンは失望決算で金融株が売られるという展開になっており、又、日本市場の場合は外国人買いが続いているものの、小沢問題から政局がらみへと発展すれば株価にとってはマイナスという面もあり、目先の相場がどの程度調整するか読みにくいところです。ただし、チャートからいえることは10,600円を守ればスピード調整となってもう1度上値を試す動きの可能性があり、10,600円を切ると調整が長引き、その場合はまずは昨年12月22日の10,378円の窓埋め水準から反発するのか、それとも10,100円台まで下落するのかとなります。10,600円を切らずに反発する場合は、これまでの主力の自動車、ハイテク株が調整となり、出遅れ主力株(金融、不動産など)や中小型株の水準訂正となるかもしれません。そういう水準訂正が終わったあとで、それなりの調整ということになります。この場合の買いは中途半端となりやすく保有の中小型株で上昇してくるものがあれば一旦利益確定となります。新規の買いは10,600円を切ってから考えても十分間に合います。

日経平均全体の動きとしてみれば、週足からみると、まだ上昇が続いており目先の日足の上げ方と日柄が終わっての調整(日柄調整か値幅調整となるのかはわからない)であり、下げたところは押し目買いとなる確率が高い相場局面といえます。

(指標)日経平均

先週は、連休明けの1月12日(火)に△80円の10,879円となり、日足での上げ方からみても上値の抵抗ラインからみてもあと1~2本上に陽線がでると、一旦下落の可能性としました。1月13日(水)に▲144円の10,735円となったあと、1月14日(木)に△172円の10,907円と1本陽線が上に伸び、1月15日(金)は△74円の10,982円と2本目の陽線がでて目標の11,000円にほぼ到達してきました。すでに先週のNYダウは上に陽線が2本伸びて週末は▲100ドルの10,609ドルの大幅安となっており、本日(1月18日)の日経平均も先週末の2日連続の陽線のあと▲127円の10,855円となりました。ここからの下値ポイントは10,715円を切ると売法則が出現し、10,600円を守れば高値圏のもみあいとなって日柄調整となることもあります。10,600円を切ると昨年12月22日の10,378円を下値ポイントで、ここを切ると10,167円近辺となります。どのような調整となるかは為替、NYダウ、小沢問題からの政局などがからんでくるので注目するところです。

日経平均

(指標)NYダウ

1月8日(金)の雇用統計は予想を下回ったことで利上げ観測が後退し、△11ドルの10,618ドルで引けました。これを受けて今週は、日米の上昇の仕方からみると、あと1~2本上に陽線が伸びると一旦の下落を想定してみました。1月12日(火)には、中国の金融引き締めから一時▲95ドルとなりましたが、終値では▲36ドルの10,627ドルとなり、その後は、10-12月期決算の期待、特にインテルへの期待から1月13日(水)は△53ドルの10,680ドル、1月14日(木)は△29ドルの10,710ドルと2日連続の年初来高値更新となりました。そして、週末(1月15日)はJPモルガンが失望決算となり、1月のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回ったことで▲100ドルの10,609ドルの大幅下落となりました。上に陽線が2本伸びて想定通り下落しました。チャートをみてみると、昨年3月9日の6,440ドルからの上昇トレンド(A)の中で、昨年7月8日の8,057ドルの安値から角度の大きい上昇トレンド(B)を形成しており、一旦下落しても上値の余地は残る形といえます。

NYダウ

(指標)ドル/円

1月8日(金)は、93円台まで買われましたが、目先は円安一服局面となってもおかしくないとし、ただし、円高となってもこれまでのような円高トレンドにはならず、基本的には92円をはさんだプラスマイナス2円ぐらいとしました。一旦93円台を2度ほど試したことで次は下値を試す動きとなり90円に向かう円高となってきました。

1月12日(火)は中国の金融引締め発表で、リスク回避の動きからドル売り・円買いとなって90.708円まで下落しました。その後は、終値では何とか91円を守っていましたが、週末(1月15日)は消費者信頼感指数の悪化からドルが売られ90.597円まであって終値は90.828円と終値で91円を切って引けて売法則が出現しました。次は90円を試す動きとなるところです。今回は円高が進んでも再びドル高を想定しています。目先は円高日柄にはいってきているものの、週足からみると現時点では円安方向が続いており、円高を試し終われば再び円安となってくる可能性が高いといえます。

ドル/円