13年6月中間決算は4%増益、平均出荷価格が底入れへ

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00914 安徽海螺水泥(アンホイ・コンチ・セメント) 26.60 HKD
(08/16現在)
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安徽海螺水泥の2013年6月中間決算は、純利益が前年同期比4.3%増の30億5900万元(国際会計基準)だった。うち4-6月期の純利益は販売量の伸びと石炭調達コストの低減を受け、前年同期比25%増、前期比では115%の伸びを示した。BOCIは最近の同社株価の上昇に言及しながらも、EV/EBITDA倍率(7.4倍)などの点から引き続き値ごろ感があると指摘。目標株価を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

13年6月中間期の売上高は前年同期比14.7%増の235億9000万元と、BOCIの予想を4%上回った。13年通期予想の消化率は44%。一方、純利益は30億5900万元と、BOCIの予想範囲内。13年通期予想の36%相当だった。また、販売量も予想通りとなる前年同期比28.3%増の1億300万トン。BOCIによれば、1トン当たりの平均販売価格および同粗利益に関する推定値は、それぞれ前年同期比12%減の225元、同8.3%減の64元になるという。

また、4-6月期には1トン当たり粗利益が推定74元と、前四半期を21.5元の幅で上回る半面、前年同期を8元下回った。平均在庫は50%縮小し、設備稼働率は前年同期の89%から13年1-3月期には93%に改善した。BOCIはこれにより、平均販売価格が7月に底入れしたとの見方。7月に60元にとどまった1トン当たり粗利益が現在では65元に改善したとみている。また、中国中部および南部地域における最近の製品価格の反転上昇に言及し、同粗利益率が9月に70元を超える見通しを示している。

出荷市場別に見ると、中間期には西部および中部での売上高がそれぞれ前年同期比40%増、34%増と好調。うち中部市場では新規設備の稼動に伴い、販売量が同57%の伸びを記録した。

中間期の営業キャッシュフローは前年同期比5.6%減の64億元で、期末の純負債比率は横ばいの27.6%(1-3月期には27.0%)。BOCIは売掛債権回転日数が12年の平均64日から同52日に低下したと予想。この数字は業界平均の60日より良好だとしている。

BOCIによると、同社株価は現在、14年予想PER11.4倍の水準で取引されており、中期のヒストリカル水準(17.6倍)を下回る。また、EV/EBITDA倍率は7.4倍と、業界平均の7.7倍を下回る水準。BOCIは現在株価が相対的に低水準にあるとみて、先行きに対する強気見通しを据え置いている。