旧正月連休の既存店売上高は予想を上回る20%増、本土からの旅行者が増加傾向に

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00178 莎莎国際控股(ササ・インターナショナル)  7.58 HKD
(02/20現在)
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化粧品小売りチェーン、ササ・インターナショナルは、香港・マカオでの旧正月連休中(2月9-15日)の既存店売上高が前年の旧正月に比べて20%増加したと発表した。また、2013年1月からこれまでの既存店売上高も前年同期比20%増に達し、BOCIの13年1-3月期予想値の10%を大幅に上回っている。昨年の1-3月期の同売上高は同15%増、12年10-12月期は同12.6%増だった。売上高の予想以上の回復は、香港の消費マインド改善に加え、香港を訪れる本土旅行客の増加が影響したとみられる。旧正月中に香港を訪れた本土旅行者数は前年を27%上回っている。

中国本土の海外旅行人気は今後も続く見通し。香港は特に買い物目当ての旅行者に人気のエリアであり、今後は入国手続きのインフラ改善や入国チェックポイントの増設で中国からの旅行者受け入れ可能数が長期にわたり拡大する見通し。日帰り観光客や2-3級都市からの訪問者の増加により、香港を訪れる本土旅行者数は13-15年に前年比20-22%増加すると予想される。10-12年は24-26%だった。

BOCIは同社の13年1-3月期の香港・マカオ既存店売上高の予想値を5ポイントアップの15%増に引き上げたのに伴い、13年度(12年4月-13年3月)通期の同売上高も1ポイントアップの15%増に引き上げた。また、14-15年度の既存店売上高についても、本土旅行者数の伸びを踏まえて2ポイントずつ引き上げ、14%増、12%増とした。これらを反映し、13-15年度予想利益を2%、5%、8%それぞれ上方修正している。13-15年度の増収率は年間平均20%、EPS成長率は同21%と予想している。

BOCIは予想利益の上方修正に伴い、同社の目標株価を7.30HKドルから8.40HKドルに引き上げ、投資判断も「中立」から「強気」の見方に変更した。投資判断のリスク要因としては、個人旅行者に対する入国措置の厳格化による旅行者の伸び悩みと、人件費やテナント賃料の予想以上の上昇を挙げている。