2月5日
一般炭価格は横ばい、原料炭は今後値上がりの見通し

2月4日の秦皇島一般炭(発電用)スポット価格(1トン当たり)は山西優混が620元、大同優混655元と、共に4週連続で前週比横ばいを維持した。一方、大同南部郊外産一般炭価格(2月1日)も前週と同水準の431元。山西優混の坑口価格と秦皇島価格の差は1トン当たり115元で推移している。

1月31日の豪ニューキャッスル港出し一般炭FOB価格は前週比2%高の94.5米ドル。輸送レートを前週同様で算出した豪州産一般炭の広州CIF価格は11.73米ドルと、秦皇島の同級国産炭を上回っている。

秦皇島の石炭在庫(2月4日)は前週比15.5%増の787万トン。悪天候により海上輸送が滞ったことが影響した。1日当たりの平均入荷量は前週比1%増の67万トンだった一方、出荷量は22%減の51万トンに落ち込んだ。2月1日の国内沿岸石炭運賃指数は0.4%安の1169。

1月末時点の主要発電所石炭在庫は1月10日に比べて3%増の8060万トンに達し、日数換算では1日増えて19日分となった。

冬期ピークシーズンの終結、旧正月の到来、一般炭契約価格交渉の停滞といった要因を踏まえ、BOCIは国内一般炭スポット価格が今後も横ばいを維持すると予想している。

一方、山西省柳林4号原料炭(コークス用)スポット価格(2月1日)は1トン当たり870元(VAT込み)。山西省の原料炭価格が先週上昇したのを受け、湖北省、山東省、黒竜江省、湖南省の原料炭価格は前週比2-10%高となった。

山西省介休の2級炭の価格は前週比1%高の1トン当たり1500元(VAT込み)。

BOCIは今後原料炭価格が上向くと予想。豪州の洪水の影響で国際価格が上昇している点と、中国地方政府が経済成長を促すため固定資産投資予算を拡大している点に言及し、原料炭価格を押し上げる要因とした。地方政府19省の13年固定資産投資予算は前年比20%超に達している。

香港上場の石炭銘柄のパフォーマンスはまちまち。BOCIは一般炭を扱う銘柄を引き続き慎重視し、原料炭銘柄を推奨している。