図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

Globex Reopenでゴールド一時1,295ドル!(2017年4月17日(月)掲載分より)

Easterで世界中お休みです。まあ、Tocom内部での気分的な動きでほぼ関係なしですね。今朝7時Globexがオープンで、一応マーケットは機能するようになります。ただ、お休みでない地域は日本、シンガポール、ニューヨークで、豪州、香港、ロンドン&欧州はまだ今日もお休みです。日本・シンガポールのアジア時間の後は欧州時間帯がすっぽり開いて(ただしGlobexは動いています。)、ニューヨークが始まるということになります。

そして今朝のオープンでゴールドは木曜日のGlobex終わりの1,288ドルに対して、現在は1,295ドルまで上昇しています。やはりsafe haven buyingが止まらないようです。ドル円は108.37とこちらは円高。(円建てではあまり変わらず)どちらも安全資産として買われています。失敗したとはいえ、北朝鮮のあえてのミサイル発射、世界の緊張はまだまだ続きます。

Happy Easter Holiday!(2017年4月14日(金)掲載分より)

Easter入りです。ゴールド堅調は変わらずです。Globexは今日はクローズで、主な国際的マーケットでやっているのは日本(Tocom)だけとなります。ただ海外市場が一切やっていないので、Tocomもおそらくはとても薄い状況となり、流動性がなく、値段も悪くなるでしょう。ほとんど取引もなされないと思います。こんな日こそ、東京マーケットもプレミアムフライデイしましょう。ただ、現在の世界の情勢を考えると次に開く月曜日の朝のGlobexまでリスクポジションを持ち越すのはいやですね。週末に北朝鮮がらみで何か起きたら、月曜日のオープニングがどうなるか全く想像できませんから。きれいにして週末を迎えましょう。我々は東京3時15分のTocom day session closeで終わりにしますので何かある場合はそれまでに。その後は月曜日の朝の東京オープンまで何もできません。(Tocomのナイトセッションはやっていますが。)

昨日はゴールドは1,288ドルまで上昇。途中利食いで1,282ドルまで下げる場面もありましたが、最後は1,289ドルまで上げ、Globexの終わりは本当かどうか、1,290ドルまで跳ねて、Easter前のマーケットが終了ですが、本当のところは1,288ドル近辺かな。やはりゴールドに対するsafe haven 需要は続きます。1,300ドルまであと10ドルちょい。

Trump発言でドル売りゴールド買い(2017年4月13日(木)掲載分より)

全体的に静かなマーケットでしたが日本時間の今朝4時ごろ、トランプ大統領が「ドルが強くなりすぎている」と発言。これを受けて、ドルが売られ、ゴールドと米国債が買われました。アメリカの長期金利は急落。ゴールドは1,275ドルから1,286ドル台まで急伸。またまた高値を更新しました。ドル円は109円を割り込むレベルまでの円高。しかしドル建てゴールドがより上昇したことから、円建てのゴールドは4,500円を超えました。このところ同じことの繰り返しですが、やっぱりゴールドとりあえず上がるしかないですよね、この状況。

“I think our dollar is getting too strong, and partially that’s my fault because people have confidence in me. But that’s hurting?that will hurt ultimately,” he said. “It’s very, very hard to compete when you have a strong dollar and other countries are devaluing their currency.”

ゴールドもドル円もアメリカ大統領選挙前のレベルまで戻したことになります。Trump Euphoriaも終焉を迎えた、ですな。すくなくともドルとゴールドに関しては。

それにしても、こういちいち癇に障る発言ですよね。笑。「人々が私を信頼しているからドルが強い。だからそれはある意味私の責任でもある。」って何様?あ、大統領様ですね。

Goldと円と米国債が上昇、safe haven buying(2017年4月12日(水)掲載分より)

ゴールドやっぱり上がりましたね。これまで天井として重たかった1,260ドル(先週金曜日のシリアへのミサイル発射で一瞬越えましたが、行って来いでした。)を超えたところで、ストップロスかもしくは新規買いかはわかりませんが、買いオーダーがtriggerされたようです。1,274ドルまでジャンプし、そのままNYは終わりました。米国・シリア・北朝鮮を巡る地政学リスクからのゴールド買いですね。やはりゴールドはロングが正しい状況が続いています。昨日も書いたように円も有事通貨としての買いが続いており、とうとう110円を割り込みました。円もゴールドも昨年11月以来の高値となっています。まだまだ完全にゴールドを手放すわけには行きませんね。そろそろマーケットも1,300ドルを意識し始めますね。フランスの大統領選挙はさすがにびっくりは無さそうですが、それでも世界の緊張は緩みはしないですね。

一昨日下がってがっかりしたPGMも鋭く上昇、下がった分を取り戻しました。ゴールドさまさまですね。

ゴールドで決済、日本でも?(2017年4月12日(水)掲載分より)

今朝の日経新聞朝刊の記事にぶっとびました。英国のグリント社という会社が、マスターカードと組んで、ゴールドで決済をするデビットカードを日本に持ち込むと。このカード英国では6月に誕生するという話です。Bitcoinをはじめとする仮想通貨での決済がどんどん一般的になっていき、「通貨」の存在意義が薄くなっていく一方、まるで同じ方向でゴールドが決済性を持つようになるとは。。。祖先帰り?とにかくこれ、まさに仮想通貨と同じコンセプトでゴールドを使ってますよね。Bitcoinなんかよりも仮想でなくて、本物があってその価値が根底にあるという、まあゴールドにとっては当たり前な事実があるだけに、なんかビックリです。まさにコロンブスの卵。

これ、本当に実現すれば、ゴールドにとっては、game changerにもなるようなニュースだと思います。注目ですねえ。

有事円買いの流れ(2017年4月11日(火)掲載分より)

アジアは相変わらずの静かなマーケット。狭いレンジでほぼ目立った動きはなし。欧州午後、NY午前中に1,247ドルまで下げる場面がありましたが、その後ドルの反転とともに、この日の高値である1,257ドルまで10ドル買い戻されました。そして引けは1,255ドルでしっかりでした。朝鮮半島への、米空母の派遣から、シリアのあとは北朝鮮という恐れが具体的にマーケットには感じられているものと思います。ゴールドの底堅さの背景はやはり地政学的な恐れですね。もし本当にそうなったら、日本はどうなるのか、日本人としては、これは深刻な「Clear and present danger 今そこにある危機」です。北朝鮮問題では日本はまさに当事者国なのですが、それでもなんとなく有事の円買いとの連想から円が強含んでいるようです。

「Silver 」

金銀比価が68から70へと大きく戻しました。やはり18ドルは重たいのか、そして70:1を割り込むと今度は逆にシルバーは割高と考えられるのでしょうか。なかなかこの「くびき」から逃れられませんね。

[PGM]

ゴールドはしっかりなのですが、他のメタル、特にPGMは売られています。直接的な原因はわかりませんが、アメリカでの自動車販売が天井を打ったように見えること、自動車ローンがまさにサブプライム問題化してきつつあること、ロジウムも上昇にようやく一段落したことなどがあげられます。この結果ゴールドとプラチナの値差は300ドルを超えて、円建てでも1,078円とまた広がりました。Tocom プラチナスポットが上場したときから書いていますが、やはりまだまだこのスプレッドはゴールドに分があります。今年はまだまだ開く可能性もあると考えます。ゴールド売りプラチナ買いはまだよりよいチャンスがあるでしょう。今はゴールド買いプラチナ売りが有利です。