昨日(2016年05月18日)の動向
水曜日の米ドル/円は、FOMC議事録の公表内容を受けて110.25円まで上昇。
FOMC議事録では「4-6月期の成長加速や物価上昇などが確認できれば、6月の利上げが適切」との認識を示しました。今年後半まで利上げなしと考えていた市場にとってはサプライズとなりました。
今回議事録は4月FOMC開催分の、いわば過去データですが、米経済はその後も好調さを維持しています。失業率はほぼ完全雇用といわれるまで低下、個人消費は力強く、インフレ率もFRBの目標値通りに伸びています。イエレン議長が懸念していた海外情勢についても、中国市場はしばらく前から落ち着きを取り戻していますし、原油価格も50ドルに迫る勢いです。残るは英国のEU離脱問題ですが、最新の世論調査によると、残留支持は55%と、離脱の37%を上回っていて、こちらも沈静化の兆しがでています。
ドル買いの動きでユーロ/ドルは3月29日以来となる1.1214まで急落。豪ドル/ドルも0.7220ドルまで、3月2日以来の安値をつけました。対照的にポンド/ドルは、ブリグジット・リスクがやわらいでいることで1.4634ドルまで急上昇。ポンド/円は円安との相乗効果で前日終値から3円近くの大幅上昇、160.88円まで買われました。
今日明日の米ドル/円は、今月初めてとなる110円台を見て、想定為替レートを110円以下に設定している日本の輸出企業が、どのような反応を示すかが、ポイントになるでしょう。
2016年05月18日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 109.168 | 110.257 | 108.725 | 110.193 |
ユーロ/円 | 123.545 | 123.910 | 122.955 | 123.600 |
豪ドル/円 | 79.974 | 80.039 | 79.306 | 79.658 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年05月19日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは111.90円(2016年04月28日高値圏)、サポートは 108.72円(2016年05月18日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 111.90 | 112.80 | 108.72 | 107.10 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは124.64円(2016年05月12日高値圏)、サポートは 121.45円(2016年05月06日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1316ドル(2016年05月18日高値圏)、サポートは 1.1145ドル(2016年03月24日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 124.64 | 126.85 | 121.45 | 119.10 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは80.65円(2016年05月11日高値圏)、サポートは 78.15円(2016年05月06日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 80.65 | 81.95 | 78.15 | 77.50 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年05月19日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年05月19日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | - | - | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します
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