昨日(2016年05月12日)の動向

この日の米ドル/円は堅調。東京時間午前に108.22円まで下げた後は、日経平均の浮上に合わせて値を伸ばし、109円台を回復しました。海外時間に入って109.39円まで値を伸ばしましたが、3日連続109.40円手前で行く手を阻まれると108.60円近辺へ反落。再び109円に戻してから108.994円(前日比+0.594円)で引けました。下値が堅かった一方で、これといった円安材料は見当たらず、110円台を狙うほどには、勢いがないように思えます。

BOEはこの日、政策金利を現行の0.5%に据え置くことを決定。数名のMPC委員が利下げを主張するとの噂もありましたが、9対0の全会一致の決定となりました。ブリグジットの影響に関してBOEは、英国がEUを離脱することになれば、大幅なポンド安を引き起こすと警告。一方、インフレに関しては、カーニー総裁はやや楽観的で、「来年にかけて上昇する」との見通しを示しました。ただし、EU離脱はリセッションを引き起こす可能性があり、「必要ならば金利を引き下げる用意がある」とも述べています。

総じてどちらとも取れる内容で、ポンドの反応は限定的。ポンド/円は156円前半から158.50円まで上昇しましたが、勢いは続かず157.51円で引けました。

2016年05月12日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 108.373 109.394 108.220 108.994
ユーロ/円 123.805 124.640 123.686 124.000
豪ドル/円 79.910 80.387 79.446 79.827

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年05月13日)の展望

【米ドル/円】

安倍首相の経済ブレーンである浜田内閣官房参与は、先日インタビューに答えて、「円高が進む場合には介入すべき」と語りました。ただ、その水準を90円前半としたため、米ドル/円の下落余地はまだ十分あると、皮肉にも介入警戒感を和らげてしまったようです。

レジスタンスは111.90円(2016年04月28日高値圏)、サポートは 106.25円(2016年05月04日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 111.90 112.80 106.25 105.51

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは126.85円(2016年04月05日高値圏)、サポートは 121.45円(2016年05月06日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1530ドル(2016年05月04日高値圏)、サポートは 1.1347ドル(2016年04月29日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 126.85 128.25 121.45 119.10

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは81.95円(2016年05月03日高値圏)、サポートは 78.15円(2016年05月06日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 81.95 82.52 78.15 77.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年05月13日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年05月13日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 15:00 (独) 1-3月期国内総生産(GDP、速報値)(前期比) 0.6% 0.3%
★★★ 15:00 (独) 1-3月期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比) 1.5% 1.3%
★★★ 18:00 (欧) 1-3月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前期比) 0.6% 0.6%
★★★ 18:00 (欧) 1-3月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比) 1.6% 1.6%
★★★ 21:30 (米) 4月小売売上高(前月比) 0.8% -0.4%
★★ 23:00 (米) 5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 89.5 89.0
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します