昨日(2016年04月05日)の動向
2月のイエレン議長の発言で円高スイッチが入った米ドル/円は、今年の安値である110.66円を下抜けると、2014年10月以来の円高水準となる109.95円まで下落しました。
急な円高を受けて、菅官房長官が「為替市場の動向を緊張感をもって注視していきたい」と発言。これが、今回初めての口先介入と受け取られて110円台後半に戻る場面もありましたが、効果は持続しませんでした。
また日銀が今月の会合で追加金融緩和について議論するとの報道も流れましたが、逆に言えば会合までは動けないという日銀の限界を示すことになりました。今月の金融政策決定会合は4月28日。まだ遥か先です。さらに円高に進む時間の余裕は十分あるようです。
2016年04月05日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 111.279 | 111.349 | 109.952 | 110.276 |
ユーロ/円 | 126.752 | 126.849 | 125.247 | 125.527 |
豪ドル/円 | 84.622 | 84.677 | 82.806 | 83.224 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年04月06日)の展望
【米ドル/円】
米の利上げ慎重見通しにもかかわらず、日経平均が16000円台を割り込んだことや原油価格が35ドル台に値下がりしていることも、投資家心理を冷やしているようです。次のターゲットは10月31日の109.15円。このレベルをブレークすると次の大きなレベルは105.15円になります。
レジスタンスは111.35円(2016年04月05日高値圏)になります。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 111.35 | 112.80 | 109.15 | 108.75 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
クロス円も全面安。ユーロ/円は、126円台後半から125.24円まで下落して下げ止まりましたが、3月末高値圏の128.22円台からは3円近く値下がりしました。
ユーロ/円のレジスタンスは126.85円(2016年04月05日高値圏)、サポートは 124.65円(2016年03月22日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1495ドル(2015年10月15日高値圏)、サポートは 1.1310ドル(2016年03月31日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 126.85 | 128.25 | 124.65 | 123.05 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
RBAはこの日会合を開き、予想通り政策金利を2.0%に据え置きました。一部には5月利下げとの見方もありましたが、スティーブンス総裁がが声明文において「現在の金利は適当なままである」との見解を示したため、再利下げは特に急いでいないと受け取られました。
注目点となっていた為替水準については、豪ドル高を非難する直接的な表現はなく、豪ドル/円は一時85.00円台に急上昇。しかし、その後は米ドル/円が主導で82円台後半まで下落しました。
レジスタンスは84.70円(2016年04月05日高値圏)、サポートは 82.60円(2016年03月03日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 84.70 | 86.70 | 82.60 | 81.50 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年04月06日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年04月06日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 15:00 | (独) 2月鉱工業生産(前月比) | -1.8% | 3.3% |
★★★ | 27:00 | (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します
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