昨日(2015年10月21日)の動向

米ドル/円は狭いレンジ内での取引ながらも堅調地合いを維持しました。119.855円でオープンした昨日の米ドル/円は、日経平均の大幅続伸上昇を受けて120円台にのせましたが、上海総合指数が4%超急落したのを見てすぐに119円台に押し戻されました。ただし下げは限定的で、海外時間で当日高値となる120.09円をつけた後は小動きな取引が続き、前日比プラス0.091円の119.928円で引けました。

ユーロ/ドル、ユーロ/円は、今日のECB理事会を控えて方向感が出ませんでした。ユーロ/円の終値は前日比プラス0.041円の135.979円、ユーロ/ドルの終値も前日比ほぼ変わらずの1.13369ドルでした。

NZドル/円は続落しました。乳製品の国際価格を示すGDT価格指数が下落したことに加え、格付け会社フィッチが世界最大の乳製品輸出会社であるNZのフォンテラ社の格付けを「AA-」から「A」に引き下げるなどマイナス材料が続き、81円台から80.26円まで下落しました。その後も頭は重く、終値は前日比マイナス0.502円の80.408円でした。

カナダ/円は大きく値を下げました。BoC(カナダ銀行)は予想通り政策金利を現行の0.5%に据え置きましたが、発表後は急落して前日比マイナス1.054円の91.24円で引けました。

 

2015年10月21日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 119.855 120.091 119.749 119.928
ユーロ/円 136.006 136.389 135.886 135.979
豪ドル/円 87.006 87.291 86.366 86.451

 

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年10月22日)の展望

【米ドル/円】

今夜はユーロドルが主役のマーケットになるでしょう。円の材料が不足している状況で、米ドル/円はユーロ/円に連れた動きになると思われます。上値のターゲットは10月6日高値圏の120.55円近辺、下値のターゲットは10月15日安値圏の118.05円近辺と考えます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 120.55 121.25 118.05 115.95

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ECBが追加緩和策を発表するかどうかが、今回の会合の最大の注目点になります。ECBの選択肢としては、短期的な国債買い入れ額の増額、緩和期限の延長、あるいはデポ金利の引き下げが考えられます。この中で最もインパクトがあるのはECBがマイナス金利に踏み切ることです。会合後のドラギ総裁の会見にも注目したいと思います。
ユーロ/円の上値のターゲットは10月9日高値圏の136.95円近辺、下値のターゲットは10月15日安値圏の134.80円近辺と考えます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.95 137.45 134.80 133.45

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/円は、1週間以上86.00円~87.50円のレンジから抜け出せずにいます。来週28日にRBAが利下げするかどうかの判断材料になる豪7-9月期CPIが発表されますが、それまでは強い方向感がでにくいと思われます。上値のターゲットは10月20日高値圏の87.35円近辺、下値のターゲットは10月14日安値圏の86.00円近辺と見ています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 87.35 88.60 86.00 82.80

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月22日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年10月22日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 20:45 (欧) ECB政策金利 0.05% 0.05%
★★★ 21:30 (欧) ドラギECB総裁、定例記者会見 - -
★★ 21:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 26.5万件 25.5万件
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します