今日のクイズ

 今日は、株の買い注文、売り注文の出し方について学ぶクイズを2問出します。

【第1問】以下のA社を100株買うことにしました。注文の出し方として一番良いと思われる方法を、以下【1】~【5】から一つ選んでください。

 朝、東京証券取引所が開く前に注文を出すとして、考えてください。

【1】1,750円に100株の買い指値
【2】1,800円に100株の買い指値
【3】1,850円に100株の買い指値
【4】1,900円に100株の買い指値
【5】成行で100株買い

<A社の株価週次推移>

A社の株価週次推移
出所:実在の銘柄をモデルとして筆者作成

 注文の出し方は【1】~【5】のほかにも、いろいろありますが、ここでは【1】~【5】から、一番良いと思うものをどれか一つ選んでください。

【第2問】以下のB社を100株保有していますが、売ることに決めました。注文の出し方として一番良いと思う方法を、以下【1】~【5】から、一つだけ選んでください。

【1】1,400円に100株の売り指値
【2】1,350円に100株の売り指値
【3】1,300円に100株の売り指値
【4】1,250円に100株の売り指値
【5】成行で100株売り

B社の株価チャート
出所:筆者作成

指値・成行注文とは

指値・成行注文とは

  少しでも早く、必ず約定(やくじょう)したいならば、成行で注文を出すべきです。すぐに約定しなくても良い時、少しでも有利な価格で約定したいと思う時は、指値を利用すると良いです。

 指値をする時は、「どの価格で注文するか」が重要です。急いで売買すべきか、急ぐ必要がないかを考えて、指値をする価格を選んでください。

 A社・B社の株価チャートを見て、買いや売りを急ぐべきか、急ぐ必要がないか考えて、答えてください。

正解

 売買注文の出し方に、絶対の正解はありません。どういう出し方が良いか、人によって考え方が異なります。今日のクイズでは、私がファンドマネジャー時代にやっていた「一番良いと思う方法」を正解としています。

【第1問正解】
一番良いと思う注文方法:【5】成行で100株買い

 ただし、【4】1,900円に100株の買い指値でも悪くないとは思います。

<(再掲)A社株チャート:テクニカル分析を書き加え>

(再掲)A社株チャート:テクニカル分析を書き加え
出所:筆者作成

 A社株のチャートおよび売買高の変化から、以下が読み取れます。

 A社株は1年3カ月前に悪材料が明らかになって下げ続けていました。ただし、半年前くらいから、悪材料は十分に織り込まれて、株価は徐々に底入れしつつあります。2週間前から、売買高が急増し、株価は急反発しています。なんらかの強材料が出て、投資家が積極的に買い始めていると思われます。

  良い材料が出て上昇し始めた株は、早く買った方が良いので、私ならば、成行で100株買いにいきます。一番確実に買える方法です。

 このまま、株価は上昇が続くと予想されます。従って、下値に買い指値しても買えないと思われます。

 1,900円での買い指値も悪くはありません。寄付(朝一番に付く株価)が1,900円以下であれば、100株買えます。

 A社株チャートは、実在の銘柄をモデルとして作成しています。その後の株価推移は以下の通りです。

<A社、その後>

A社、その後の株価推移
出所:筆者作成

 続いて、第2問を解説します。

【第2問正解】
一番良いと思う注文方法:【5】成行で100株売り

 B社の株価チャートを見ると、売買高が急増して株価が急落しています。何か悪材料が出て、投資家が大あわてで売ってきているように見えます。ここから、さらに値下がりする可能性が高いと思えます。ここは「三十六計逃げるに如かず」。成行売りの一手です。なるべく早く、確実に売れる方法を選ぶべきです。

 こんな時、上値に売り指値しても売れるとは思えません。少しでも高いところで売りたいという気持ちから、上値に指値するのは、愚の骨頂であると思います。

チャートの読み方を勉強したい方に

 最後に、私の著書を紹介します。ダイヤモンド社より、株価チャートの読み方をトレーニングする「株トレ」(黄色の本)が出版されています。決算書の見方などを学ぶ「株トレ ファンダメンタルズ編」(水色の本)とともに、ぜひご参照ください。どちらも一問一答形式で、クイズを解きながら株式投資を学ぶ内容です。

「株トレ」 シリーズ2点 書影