主観的な予測を排除して、ひたすら相場についていく!
半導体株は現在、米国株式市場の時価総額に占める割合が過去最高の13%に達している。この割合は過去4年間で4倍以上に膨れ上がった。この割合は、2000年のドットコムバブルのピーク時のほぼ2倍だ。それが株価指数を押し上げている。
SOX指数CFD(日足)
個人投資家の買い越し額は2月下旬以降急減しており、4月中旬には一時的にマイナスに転じたが、今週は個人投資家の買いが殺到しているという。
株価の上昇と個人投資家の資金流入の減少という乖離(かいり)は、上昇相場の初期段階をけん引したのが機関投資家やシステマティック・トレーダー(CTA)であったことを示唆している。
この上昇相場をある程度正確に予測したゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクは、「テクニカルな追い風(大型マクロファンドの買い戻し+CTAの体系的需要)は終わりに近づいている」と述べている。
さて、読者の皆さんは現在の株式市場の上昇相場にうまく乗ることができただろうか?
この世の誰もが「『正確に』相場を予測することができない」ということは、はっきりしている。では、相場に対しどのようなアプローチをすればよいのだろうか? 試行錯誤をしても明確な答えはない。しかし、逆説的には一つの取引手法が浮上してくる。それは、相場を予測することをやめて、「ひたすら相場についていくこと」だ。
ナスダック100CFD(日足)
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「市場は容赦ない現実を見せてくれる。自分の思考と現実の違いを思い知らされる。しかし市場のトレンドに追従する行動は、必ずしも非合理的ではない。トレンドとは友である」
(ジョージ・ソロス)
市場は常に間違っている!?
「地政学リスクの中、なんで相場が上がっているのか分からない」「この相場に乗り遅れた」「上げが速すぎてついていけない」という声が多いという。戦争は依然として続いている。ホルムズ海峡は依然として封鎖されたままだ。
原油価格は戦争が始まる前よりもはるかに高くなっている。それにもかかわらず、市場は史上最高値を更新している。何も改善されていない。ただ価格が上がっただけだ。それはファンダメンタルズではない。それはセンチメントだ。3週間もたたないうちに、米国市場は極度の恐怖から強欲へと転じた。
恐怖と強欲指数
恐怖と強欲指数の推移
「市場は常に間違っている」と言ったのはジョージ・ソロスだ。市場参加者の価値判断は常に偏っており、支配的なバイアスは価格に影響を与える。
「私の最初の上司はよくこう言っていた。明らかなことは、明らかに間違っている」
(スタンレー・ドラッケンミラー)
【ドットコム・クラッシュ時のナスダック。2000年から2002年。
総下落幅:−78%。
その過程で:
+35%の反発
+12%の反発
+25%の反発
+41%の反発
+45%の反発それぞれが底だと感じられた。それぞれが罠だった。+45%の反発が最も残酷だった。それは最終的な崩壊の直前に起きた。これが弱気相場の解剖学だ。
ショートを振り落とす激しい反発。強気派を再参入させる。そして下落を再開する】
(ThierryBorgeat)
ナスダック総合指数:2000年代の弱気相場における反発
ウォーレン・バフェットは、中東情勢の悪化を受けて調整した米国株式市場について、「バークシャーのCEOに就任してから(株価が)50%を超えて下落したことは3回あったとし、今回は大した相場ではなく、決して興奮させられるものではないと語り、過去と比較してまだ大きな買い場にはなっていない」との認識を示した。
ストップロス注文を置かない限り、どのような相場局面でも不安は解消されないし、マネーマネジメント(資産管理)は放棄された状態にある。ストップロス注文を置くことは、相場の損失から身を守る唯一の手段である。
そのことを多くの人が理解するのは、たいていお金がなくなってからである。人間の心理は損失に耐えられるようにはできていない。だから、ストップロス注文を置いてから、相場に挑戦するしかない。自戒を込めて、ことさらに、そう書いておく。
相場で生き残るためには、
(1)ルールをつくる
(2)ルールをしっかり守る
ことが重要である。
投資は規律と忍耐だ。どちらかが欠けていると、投資目標を破壊する可能性がある。毎日のメディア解説には価値がない。テレビの電源を切り、精神的な資本を節約してほしい。投資は確率に基づいた将来の結果についての「推測」である。投資戦略が常に機能するわけではない。秘訣(ひけつ)は、悪い投資戦略と一時的に不利な投資戦略の違いを知ることである。
4月22日のラジオNIKKEI「楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー」
4月22日のラジオNIKKEI「楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー」は、今中能夫さん(楽天証券経済研究所 チーフアナリスト)をゲストにお招きして、「不透明な環境の中、なぜ、相場はここまで上がっているのか?」「アップルは勝ち組か!?」「トランプとTACOトレード」というテーマで今中さんの本音を聞いてみました。ぜひ、ご覧ください。
ラジオNIKKEIの番組ホームページから出演者の資料がダウンロードできるので、投資の参考にしていただきたい。
4月22日:楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー
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